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木末
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こずえ
ふりがな文庫
“
木末
(
こずえ
)” の例文
棕櫚
(
しゅろ
)
の木はつい
硝子
(
ガラス
)
窓の外に
木末
(
こずえ
)
の葉を吹かせていた。その葉はまた全体も
揺
(
ゆ
)
らぎながら、
細
(
こま
)
かに
裂
(
さ
)
けた葉の先々をほとんど神経的に
震
(
ふる
)
わせていた。
彼
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
粕谷八幡はさして
古
(
ふる
)
くもないので、大木と云う程の大木は無い。御神木と云うのは
梢
(
うら
)
の
枯
(
か
)
れた杉の木で、此は
社
(
やしろ
)
の
背
(
うしろ
)
で高処だけに諸方から
目標
(
めじるし
)
になる。烏がよく其枯れた
木末
(
こずえ
)
にとまる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そよ吹く風は忍ぶように
木末
(
こずえ
)
を伝ッた、照ると曇るとで雨にじめつく林の中のようすが間断なく移り変わッた、あるいはそこにありとある物すべて一時に微笑したように、
隈
(
くま
)
なくあかみわたッて
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
風やや起こりて庭の
木末
(
こずえ
)
を鳴らし、雨はぽっつりと白糸の
面
(
おもて
)
を打てり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
木末
(
こずえ
)
の
一葉
(
ひとは
)
だに動くことなし。5885
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
それはどこかの庭を
描
(
えが
)
いた六号ばかりの
小品
(
しょうひん
)
だった。
白茶
(
しらちゃ
)
けた
苔
(
こけ
)
に
掩
(
おお
)
われた木々と
木末
(
こずえ
)
に咲いた藤の花と木々の間に
仄
(
ほの
)
めいた池と、——画面にはそのほかに何もなかった。
春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
末
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
“木”で始まる語句
木
木立
木綿
木偶
木枯
木乃伊
木蔭
木履
木精
木樵