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騒動
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さわぎ
ふりがな文庫
“
騒動
(
さわぎ
)” の例文
旧字:
騷動
ッて渋団扇で
煽
(
あお
)
いだのは、どういうものか、
余程
(
よっぽど
)
トッチたようだったと、見ていたものがいうんでして、見物わッとなる
騒動
(
さわぎ
)
。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ところで大津法学士は何でも至急に結婚して帰京の途中を新婚旅行ということにしたいと申出たので大津家は無論黒田家の
騒動
(
さわぎ
)
は
尋常
(
ひととおり
)
でない。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
裏の空地で多勢の人足が荷を動かす掛声、地響、荷車の
軋
(
きし
)
り。倉庫へ運び込む一
騒動
(
さわぎ
)
、帳簿との引合せなどで、店員は大抵表や裏に出払っている。
日は輝けり
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
彼は職掌柄、
平生
(
へいぜい
)
からお杉
婆
(
ばばあ
)
に
就
(
つい
)
ては注意の
眼
(
まなこ
)
を配っている処へ、
恰
(
あたか
)
もこの
騒動
(
さわぎ
)
を見付けたのであるから、容赦は無い。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「重右衛門がこんな
騒動
(
さわぎ
)
を
打始
(
ぶつぱじ
)
めようとは夢にも思ひ懸けなかつたゞ。あれの幼い頃はお
互
(
たげへ
)
にまだ
記憶
(
おぼ
)
えて居るだが、そんなに悪い
餓鬼
(
がき
)
でも無かつたゞが……」
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
騒動
(
さわぎ
)
に気を取られて、文三が覚えず立止りて
後方
(
うしろ
)
を振向く途端に、バタバタと
跫音
(
あしおと
)
がして、避ける間もなく誰だかトンと文三に
衝当
(
つきあた
)
ッた。
狼狽
(
あわて
)
た声でお政の声で
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
姉さん達も太郎太郎って
恰
(
あたか
)
も太郎の歳の市が始ったような
騒動
(
さわぎ
)
を入れる。殊にお花姉さんは身に覚えがあるから親切なもので、上等のビスケットを乃公の枕元へ持って来てくれた。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
それに
貴僧
(
あなた
)
、
騒動
(
さわぎ
)
の
起居
(
たちい
)
に、一番気がかりなのは
洋燈
(
ランプ
)
ですから、宰八爺さんにそう云って、こうやって
行燈
(
あんどう
)
に取替えました。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
独語
(
ひとりごと
)
のように云って、お杉は
矗然
(
すっく
)
と
起
(
た
)
ち
上
(
あが
)
ったかと見る
中
(
うち
)
に、左右の人々を一々
睨
(
ね
)
め廻しながら、
彼女
(
かれ
)
はふらふらと歩き出した。
加之
(
しか
)
も今の
騒動
(
さわぎ
)
は忘れたように、
諷然
(
ひょうぜん
)
と表へ出て行った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
あの重右衝門が居るばかりで、この村始まつて無いほどの今度の
騒動
(
さわぎ
)
。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
水を
打懸
(
ぶっか
)
けるぞ。「
啖
(
くら
)
い附くぞ。「
苦
(
あ
)
、痛、ほんとに
啖
(
くい
)
ついたな。この
狂女
(
きちがい
)
め、と振払う、むしゃぶりつくを突飛ばす。がたぴしという物音は皿鉢飛んだ
騒動
(
さわぎ
)
なり。 ...
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ほんとうに
過日
(
このあいだ
)
の
騒動
(
さわぎ
)
は大変だったわねえ。」と、若い女が
相槌
(
あいづち
)
を打った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
一体、不断は千本格子を境にして、やけな奥女中の花見ぐらい陽気な処へ、巡査と見ると
騒動
(
さわぎ
)
が
豪
(
えら
)
い。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
日本人
(
ジャパニイス
)
の馬鹿が、
誑
(
だま
)
された
口惜
(
くやし
)
さに貴方を殺すという
騒動
(
さわぎ
)
です。はッはッ馬鹿な奴等だ。」
金時計
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あら
貴下
(
あなた
)
、よくってよ。」などとやっていたまいし折柄
騒動
(
さわぎ
)
のはじまりたるなり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と二人は一所に挨拶をして、上段の間を出て
行
(
ゆ
)
きまする、
親仁
(
おやじ
)
は
両提
(
りょうさげ
)
の
莨入
(
たばこいれ
)
をぶら提げながら、克明に
禿頭
(
はげあたま
)
をちゃんと据えて、てくてくと敷居を越えて、廊下へ
出逢頭
(
であいがしら
)
、わッと云う
騒動
(
さわぎ
)
。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さあ、浅草へ
行
(
ゆ
)
くと、雷門が、鳴出したほどなその
騒動
(
さわぎ
)
。
妖術
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「汝も聞いたろう、あの長谷の草刈
騒動
(
さわぎ
)
を。」
金時計
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
騒
常用漢字
中学
部首:⾺
18画
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
“騒”で始まる語句
騒
騒擾
騒々
騒立
騒然
騒乱
騒音
騒々敷
騒雲
騒客