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雇人
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やとひにん
ふりがな文庫
“
雇人
(
やとひにん
)” の例文
平山はきのふ
暁
(
あけ
)
七つ
時
(
どき
)
に、
小者
(
こもの
)
多助
(
たすけ
)
、
雇人
(
やとひにん
)
弥助
(
やすけ
)
を連れて大阪を立つた。そして
後
(
のち
)
十二日目の二月二十九日に、江戸の矢部が
邸
(
やしき
)
に着いた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
雇人
(
やとひにん
)
達も手の付けやうのない有樣ですが、商賣の方は、長い經驗を持つた番頭の徳三郎が取仕切つて、何の不自由もなく續けて居ります。
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一日を子供の世話と
雇人
(
やとひにん
)
等の
指揮
(
さしづ
)
とに疲れ切つて、夕暮のゴタ/\した勝手元で、大きな戸棚の中へ首を突ツ込んで
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
其
(
そ
)
の
中
(
うち
)
新聞記者
(
しんぶんきしや
)
が
来
(
く
)
る、
出迎人
(
でむかへにん
)
が
来
(
く
)
る。
汽船会社
(
きせんぐわいしや
)
の
雇人
(
やとひにん
)
が
来
(
く
)
る。
甲板
(
かんぱん
)
は
上中下
(
じやうちうげ
)
ともぎツしり
人
(
ひと
)
で
埋
(
うづ
)
まつて
了
(
しま
)
つた。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
富裕な
權高
(
けんだか
)
な家族の人々に、たゞ
賤
(
いや
)
しい
雇人
(
やとひにん
)
としか扱はれないやうな、また彼等の裡にある生得の長所を知りもしなければ見出しもせず、彼等の習ひ覺えた才能を
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
欄干
(
てすり
)
の所へ
倚
(
よ
)
つて見ますと、
本宅
(
おもや
)
の煙突は
午
(
ひる
)
近くなつてます/\濃い煙を吐くやうになり、窓の隙間から
男女
(
なんによ
)
の
雇人
(
やとひにん
)
の烈しく働いて居る姿の見えるにつけて、私は我儘者
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
お
品
(
しな
)
は
闇
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
へ
消
(
き
)
えた。さうして
隣
(
となり
)
の
戸口
(
とぐち
)
に
現
(
あら
)
はれた。
隣
(
となり
)
の
雇人
(
やとひにん
)
は
夜
(
よ
)
なべの
繩
(
なは
)
を
綯
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『オヽ、
濱島
(
はまじま
)
さん⁈ よく
存
(
ぞん
)
じて
居
(
をり
)
ますよ、
雇人
(
やとひにん
)
が一千
人
(
にん
)
もあつて、
支店
(
してん
)
の
數
(
かず
)
も十の
指
(
ゆび
)
——ホー、
其
(
その
)
お
宅
(
たく
)
ですか、それは
斯
(
か
)
う
行
(
い
)
つて、あゝ
行
(
い
)
つて。』と
口
(
くち
)
と
手眞似
(
てまね
)
で
窓
(
まど
)
から
首
(
くび
)
を
突出
(
つきだ
)
して
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
さあ
自棄
(
やけ
)
に成つて、それから
毒吐
(
どくつ
)
き出して、やあ店番の
埃被
(
ほこりかぶり
)
だの、
冷飯吃
(
ひやめしくら
)
ひの
雇人
(
やとひにん
)
がどうだのと、聞いちやゐられないやうな腹の立つ事を言やがるから、
這箇
(
こつち
)
も思切つて随分な
悪体
(
あくたい
)
を
吐
(
つ
)
いて遣つたわ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
家の中の調度も一と通り、裕福らしくはありませんが、そんなに困つてゐる樣子もなく、
雇人
(
やとひにん
)
は下男一人、婆やが一人。
銭形平次捕物控:106 懐ろ鏡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いゝえ、その立場からでなく、あなたが忘れてゐらしたそして
雇人
(
やとひにん
)
がその下にゐて、氣持がいゝかどうかと心配してゐらしたその立場からでしたら、私、心から賛成いたします。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
煙草
(
たばこ
)
の好きな叔母が
煙管
(
きせる
)
を離さずに、
雇人
(
やとひにん
)
を
指揮
(
さしづ
)
して
忙
(
いそ
)
がしい店を
切盛
(
きりもり
)
してゐる
状
(
さま
)
も見えるやうで、其の忙がしい中で、
甥
(
をひ
)
の好きな
蒲鉾
(
かまぼこ
)
なぞを取り寄せてゐることも想像されないではなかつた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「ありますよ。
雇人
(
やとひにん
)
が入るんで、毎晩立ちますが、私は
疳性
(
かんしやう
)
で、流しの廣い、上り湯のフンダンにある錢湯でないと、入つたやうな氣がしません」
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そしてお前は時たまの
贔屓
(
ひいき
)
の
證
(
しるし
)
を嬉しく思つて受けてゐる——立派な家柄の紳士で世間に通じた人が、
雇人
(
やとひにん
)
、而も
新參者
(
しんざんもの
)
に向つて示す眞僞も分らぬ
證
(
しるし
)
を。よくもそんなことが出來たものだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「始めてお目にかゝります。私は金座の役人石井平四郎の
雇人
(
やとひにん
)
、霜と申します。御坊ちやまの乳母をいたして居りました。これはお附の小間使春で御座います」
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
表向は殺されたお町の代り、病人の世話をするといふ名儀ですが、實は、お
縫
(
ぬひ
)
や世之次郎をはじめ、
雇人
(
やとひにん
)
全部を見張る爲、お品の骨折も一通りではありません。
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
老主人夫婦の他には、
雇人
(
やとひにん
)
ばかりですが、その雇人達が、たゞ一と粒種の三河屋の希望を
喪
(
うしな
)
つた悲みに浸り切つて、暫らく平次と八五郎に取り合ふ者もない有樣です。
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お國は片つ端から
雇人
(
やとひにん
)
を數へ上げましたが、石原の利助の興味をひいたのは、お吉一人だけ。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
丈太郎は
斯
(
こ
)
んな事までヅケヅケと言ふのです。普通の
雇人
(
やとひにん
)
としては、考へられないほどの打ちあけ話ですが、その言葉の底には、何にか知ら一種の
含
(
ふく
)
みがあるのかも知れません。
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
日頃
雇人
(
やとひにん
)
の少ない家ですが、それにしても、こんなことはない筈です。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この金右衞門を
怨
(
うら
)
む者は、江戸中に何百何千人あるかわかりませんが、用心深い上に、元は武家だつた金右衞門は相當以上に武藝の心得があり、その上
雇人
(
やとひにん
)
の喜三郎といふ若くて達者なのが居るので
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雇
常用漢字
中学
部首:⾫
12画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“雇人”で始まる語句
雇人達
雇人中
雇人奴
雇人生活
雇人請状
雇人口入所