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鍋島
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なべしま
ふりがな文庫
“
鍋島
(
なべしま
)” の例文
これは一方は
直参
(
じきさん
)
のお旗下で、とにかく、お上品で
三指式
(
みつゆびしき
)
に行こうというところへ、一方は西国大名の中でも荒い評判の
鍋島
(
なべしま
)
藩中のお国侍
幕末維新懐古談:51 大隈綾子刀自の思い出
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
徳大寺
(
とくだいじ
)
家の密使をはじめ、加担の西国大名、
筑後
(
ちくご
)
の
柳川
(
やながわ
)
、
大洲
(
おおず
)
の
加藤
(
かとう
)
、
金森
(
かなもり
)
、
鍋島
(
なべしま
)
、そのほかの藩から、それぞれの使者が徳島城に集まって
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鍋島
(
なべしま
)
の藍絵等は軟弱であって支那の
染附
(
そめつけ
)
に向っては太刀打ちができない。だがこれらの貧しい藍絵ばかりは負けずにすむ。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
大入道
(
おほにふだう
)
、一つ
目
(
め
)
小僧
(
こぞう
)
などはそれである。
併
(
しか
)
し
復仇
(
ふくきう
)
の
方
(
はう
)
は
鍋島
(
なべしま
)
の
猫騷動
(
ねこさうどう
)
のやうに
隨分
(
ずゐぶん
)
しつこい。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
所
(
ところ
)
がチャント門限があって出ることが出来ぬから、当直の門番を脅迫して無理に
開
(
あ
)
けさして、
鍋島
(
なべしま
)
の浜と云う
納涼
(
すずみ
)
の
葭簀張
(
よしずばり
)
で、
不味
(
まず
)
いけれども
芋蛸汁
(
いもだこじる
)
か何かで安い酒を
飲
(
のん
)
で
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
もう一人は
鍋島
(
なべしま
)
家の重臣の、
諫早益千代
(
いさはやますちよ
)
その人であり、もう一人は松平三河守の智謀、
永見文庫介
(
ながみぶんこのすけ
)
その人であり、もう一人は水戸家の若年寄、渡辺半蔵その人なのであった。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
外賓接待には
洩
(
も
)
らされない
場処
(
ところ
)
となって、ドイツ皇孫ヘンリー親王の来朝の時から、我国の
宮殿下方
(
みやでんかがた
)
もお
揃
(
そろ
)
いにて成らせられ、その時の接待係は、
鍋島
(
なべしま
)
、
伊達
(
だて
)
の大華族であり
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
イヤ出たぞ出たぞ、束髪も出た島田も出た、
銀杏返
(
いちょうがえ
)
しも出た
丸髷
(
まるまげ
)
も出た、
蝶々
(
ちょうちょう
)
髷も出たおケシも出た。
○○
(
なになに
)
会幹事、実は古猫の怪という、
鍋島
(
なべしま
)
騒動を
生
(
しょう
)
で見るような「マダム」
某
(
なにがし
)
も出た。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
黙
(
だま
)
つてゐな、
己
(
おら
)
ア
馬鹿
(
ばか
)
が
好
(
すき
)
だ……
其儘
(
そのまゝ
)
却
(
かへ
)
つて
綿服
(
めんぷく
)
で
往
(
ゆ
)
け、
先方
(
むかう
)
へ
往
(
ゆ
)
くと
寄附
(
よりつ
)
きへ
通
(
とほ
)
すか、それとも
広間
(
ひろま
)
へ
通
(
とほ
)
すか知らんが、
鍋島
(
なべしま
)
か
唐物
(
からもの
)
か
何
(
なに
)
か
敷
(
し
)
いて
有
(
あ
)
るだらう、
囲
(
かこ
)
ひへ
通
(
とほ
)
る、
草履
(
ざうり
)
が出て
居
(
ゐ
)
やう
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
フィスセン、ロギオイス(
鍋島
(
なべしま
)
信濃、肥前
名護屋
(
なごや
)
)三十六万石とあり
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
あるいは
駕籠
(
かご
)
を用い、中井、伊藤らの官吏に伴われながら、新政府の大官貴顕と聞こえた三条、岩倉、
鍋島
(
なべしま
)
、毛利、東久世の諸邸を回礼したと伝えらるることすら、大変な評判になっているころだ。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
美成、字は
久卿
(
きゅうけい
)
、
北峰
(
ほくほう
)
、
好問堂
(
こうもんどう
)
等の号がある。通称は
新兵衛
(
しんべえ
)
、
後
(
のち
)
久作と改めた。
下谷
(
したや
)
二長町
(
にちょうまち
)
に薬店を開いていて、屋号を長崎屋といった。晩年には
飯田町
(
いいだまち
)
の
鍋島
(
なべしま
)
というものの邸内にいたそうである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「佐賀の
鍋島
(
なべしま
)
、熊本の細川、
濃州八幡
(
のうしゅうやわた
)
の金森家……」と言いかけた時
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ニャアン、
鍋島
(
なべしま
)
の猫だよ、
化猫
(
ばけねこ
)
だよ。ゴロニャーン。」
旧聞日本橋:11 朝散太夫の末裔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
鍋
常用漢字
中学
部首:⾦
17画
島
常用漢字
小3
部首:⼭
10画
“鍋島”で始まる語句
鍋島閑叟
鍋島家
鍋島氏
鍋島織
鍋島男子
鍋島絨毯
鍋島緞通
鍋島猫騒動
鍋島甲斐守
鍋島肥前守