トップ
>
貴老
>
あなた
ふりがな文庫
“
貴老
(
あなた
)” の例文
僕も
至極
(
しごく
)
好機会だと思って研究会の方を
貴老
(
あなた
)
から
纏
(
まと
)
めて下さいとくれぐれも子爵に頼んで来たがこれさえ出来れば至極の名案でないか
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「私は却って、その顔も見ないから、ちっとも夢のように思われんでなお困る。幸ひ
貴老
(
あなた
)
が見えてから、あの苦しむのが聞えないから……」
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此の山三郎一
人
(
にん
)
不服でございますから、
左様
(
さよう
)
粥河様とやらへ何うか仰しゃって下さるように願います、
貴老
(
あなた
)
も
媒妁役
(
なこうどやく
)
で御迷惑でございましょうが、直ぐに引取りますから左様
思召
(
おぼしめ
)
して下さい
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貴老
(
あなた
)
のようにいやしくも日本の華族といわれるお方が料理屋やホテルの料理に満足なさるようではとても我邦の料理法が進歩しません。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
それこそね、あの、
貴老
(
あなた
)
が遊ばす、お狂言の
罠
(
わな
)
にかかるために、私の
身体
(
からだ
)
を油でいためてでも差上げたいくらいに思うんですが……それはお察しなさいましよ。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
先ず
貴老
(
あなた
)
のような有力者が発起人となって第一回を貴老のお屋敷で開くとしたらあのお客座敷を
二室
(
ふたま
)
打抜
(
ぶちぬ
)
いて二、三十人のお客は楽に出来ます。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
どうして、私はまた、不意に
貴老
(
あなた
)
が見えたのを、神の引合わせかと思う。ちょっと筋向うのが柳屋のだと、声をさえかけて下すったら、素通りにされても怨まない。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
明日といっては急だけれどもぐずぐずしていられないからそうしましょう。ネー
貴老
(
あなた
)
、兄さんの言う通り今になってどうもこうもありはしない。お代を
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
其
(
それ
)
よりも
此
(
こ
)
の
土地
(
とち
)
へ
来
(
き
)
て、
夢
(
ゆめ
)
とも
現
(
うつゝ
)
とも
分
(
わか
)
らない
種々
(
いろ/\
)
の
事
(
こと
)
のあるのは、
別
(
べつ
)
ではない、
婦
(
をんな
)
のために、
仕事
(
しごと
)
を
忘
(
わす
)
れた
眠
(
ねむり
)
を
覚
(
さま
)
して、
謹
(
つゝし
)
んで
貴老
(
あなた
)
に
教
(
をしへ
)
を
受
(
う
)
けさせやうとする
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
存じております。煩っておりませんと、もっと以前にどうにもしたいのでございますッて。ほんとうにお爺様、
貴老
(
あなた
)
の御心労をお察し申して、母は蔭ながら泣いております。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お代が不似合ですと、
何処
(
どこ
)
が不似合です。ちょうど従兄弟同士ではあるしこれほど
好
(
よ
)
く似合った者はないでありませんか。それに何でしょう、
貴老
(
あなた
)
も承知してお代の事を極めたのでありませんか。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
母とまた、お爺様、
貴老
(
あなた
)
の事をそう申して……きっとお
社
(
やしろ
)
においでなさるに違いない、内へお迎えをしたいんですけれど、ああ云った父の手前、留守ではなおさら
不可
(
いけ
)
ません。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あの
窈窕
(
ようちょう
)
たるものとさしむかいで、野天で餡ものを突きつけるに至っては、刀の
切尖
(
きっさき
)
へ饅頭を貫いて、食え!……といった信長以上の
暴虐
(
ぼうぎゃく
)
です。
貴老
(
あなた
)
も意気が
壮
(
さかん
)
すぎるよ。」
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「もう一度
夫人
(
おくさま
)
に
御執成
(
おとりなし
)
遊ばして、お許されまするよう、恐入りますが、
貴老
(
あなた
)
から。」「
罷
(
まかり
)
成らぬ。別に何を
毀損
(
こわ
)
したというではなし、ただ御家風に
合
(
あわ
)
ぬじゃで、
御詫
(
おわび
)
の仕様も無いさ。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
現在
(
げんざい
)
、
其
(
そ
)
の
苦
(
くる
)
しみを
為
(
し
)
て
居
(
ゐ
)
るお
浦
(
うら
)
を
救
(
すく
)
はんために
製作
(
こしら
)
へたんです。
有
(
あり
)
つたけの
元気
(
げんき
)
も
出
(
だ
)
した、
力
(
ちから
)
も
尽
(
つく
)
した。
最
(
も
)
う
為
(
し
)
やうがない。しかし
此処
(
こゝ
)
で
貴老
(
あなた
)
に
逢
(
あ
)
つたのは
天
(
てん
)
の
引合
(
ひきあ
)
はせだらうと
思
(
おも
)
ふ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
侍女一 まあ、
貴老
(
あなた
)
は。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
“貴”で始まる語句
貴方
貴女
貴
貴下
貴郎
貴君
貴様
貴人
貴嬢
貴殿