“打抜”のいろいろな読み方と例文
旧字:打拔
読み方割合
ぶちぬ75.0%
うちぬ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先ず貴老あなたのような有力者が発起人となって第一回を貴老のお屋敷で開くとしたらあのお客座敷を二室ふたま打抜ぶちぬいて二、三十人のお客は楽に出来ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
酒は一樽打抜ぶちぬいたで、ちっとも惜気おしげはござりませぬ。海からでも湧出すように、大気になって、もう一つやらっせえ、丁だ、それ、心祝いに飲ますべい、代は要らぬ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一箇月ばかり前のばんに私がお客さんと舟で難波橋なにわばしの下で涼んで居たら、橋の上からお皿を投げて、丁度ちょうど私の三味線にあたって裏表うらおもての皮を打抜うちぬきましたが、本当に危ない事で
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)