“うちぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打貫40.0%
宇智野20.0%
打抜20.0%
打拔20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宇治山田の米友が、この時ばかりは、飛丸に胸を打貫うちぬかれたように絶叫しました。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
舒明じょめい天皇が、宇智野うちぬすなわち大和宇智うち郡の野(今の五条町の南、阪合部さかあいべ村)に遊猟したもうた時、中皇命なかちすめらみこと間人連老はしびとのむらじおゆをしてたてまつらしめた長歌の反歌である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
一箇月ばかり前のばんに私がお客さんと舟で難波橋なにわばしの下で涼んで居たら、橋の上からお皿を投げて、丁度ちょうど私の三味線にあたって裏表うらおもての皮を打抜うちぬきましたが、本当に危ない事で
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
天井てんじようまであがつたならば、屋根やねまで打拔うちぬいて火氣かきくこと。これはほのほ天井てんじようつてひろがるのをふせぐに效力こうりよくがある。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)