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みまわ
ふりがな文庫
“
見回
(
みまわ
)” の例文
そうこうするうちに、いつか
夜
(
よ
)
がしらしら
明
(
あ
)
けはなれてきました。
玄翁
(
げんのう
)
ははじめてそこらを
見回
(
みまわ
)
しますと、石はゆうべのままに
白
(
しろ
)
く
立
(
た
)
っていました。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
宗助はどこへ行って、
宜道
(
ぎどう
)
のいる所を教えて貰おうかと考えながら、誰も通らない路の真中に立って四方を
見回
(
みまわ
)
した。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そのうち
雨
(
あめ
)
がざあざあ
降
(
ふ
)
ってきて、うちへ
帰
(
かえ
)
るにも
帰
(
かえ
)
れなくなりました。どうしようかと
思
(
おも
)
って
見回
(
みまわ
)
しますと、そこに大きな木のうろを
見
(
み
)
つけました。
瘤とり
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
自分は何事が起ったのかほとんど判じかねて、
敷居際
(
しきいぎわ
)
に
突立
(
つった
)
ったまま、ぼんやり部屋の中を
見回
(
みまわ
)
した。
途端
(
とたん
)
に下女の泣声のうちに、泥棒という二字が出た。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
といいながら、そこらを
見回
(
みまわ
)
しました。みんなは
水
(
みず
)
がなくって
困
(
こま
)
っていたところへ、
往来
(
おうらい
)
の男がみかんをくれたので
助
(
たす
)
かったことを
話
(
はな
)
しますと、女はよろこんで
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
二人は小声で話しながら、大きな部屋にぎっしり詰まった人の頭を
見回
(
みまわ
)
した。その頭のうちで、
高座
(
こうざ
)
に近い前の方は、煙草の煙で
霞
(
かす
)
んでいるようにぼんやり見えた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ふしぎに
思
(
おも
)
ってそこらをお
見回
(
みまわ
)
しになりますと、
靴
(
くつ
)
ぬぎにそろえてある
足駄
(
あしだ
)
の
陰
(
かげ
)
に、
豆粒
(
まめつぶ
)
のような
男
(
おとこ
)
が
一人
(
ひとり
)
、
反
(
そ
)
り
身
(
み
)
になってつっ
立
(
た
)
っていました。
宰相殿
(
さいしょうどの
)
はびっくりして
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
りょうしは
何事
(
なにごと
)
が
起
(
お
)
こったのかと
思
(
おも
)
って、
山刀
(
やまがたな
)
を
持
(
も
)
って
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
して、そこらを
見回
(
みまわ
)
りました。けれども、
何
(
なに
)
もそこにはほえ
立
(
た
)
てるような
怪
(
あや
)
しいものの、
影
(
かげ
)
も
形
(
かたち
)
も
見
(
み
)
えませんでした。
忠義な犬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それで、どこかかくれる
所
(
ところ
)
はないかと
思
(
おも
)
って
見回
(
みまわ
)
しますと、お
社
(
やしろ
)
のじきわきに、
三抱
(
みかか
)
えもあるような大きな
杉
(
すぎ
)
の木がありました。その中はちょうど
人
(
ひと
)
一人
(
ひとり
)
入
(
はい
)
れるくらいのうつろになっていました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
伊香刀美
(
いかとみ
)
はすこし
拍子
(
ひょうし
)
抜
(
ぬ
)
けがして、そこらをぼんやり
見回
(
みまわ
)
しました。すると
水晶
(
すいしょう
)
を
溶
(
と
)
かしたように
澄
(
す
)
みきった
湖水
(
こすい
)
の上に、いつどこから
来
(
き
)
たか、八
人
(
にん
)
の
少女
(
おとめ
)
がさも
楽
(
たの
)
しそうに
泳
(
およ
)
いで
遊
(
あそ
)
んでいました。
白い鳥
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
といって、そこらを
見回
(
みまわ
)
しました。
瘤とり
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
回
常用漢字
小2
部首:⼞
6画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当