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蜂起
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ほうき
ふりがな文庫
“
蜂起
(
ほうき
)” の例文
そのうちに青州地方(済南の東)にまた
黄巾賊
(
こうきんぞく
)
が
蜂起
(
ほうき
)
しだした。中央が乱れると、響きに答えるように、この草賊はすぐ騒ぎ出すのである。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
政権奪取を目的とするクーデターは、支配階級の上層部をやっつければ、それですむが、俺たちは大衆
蜂起
(
ほうき
)
が必要である。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
武装
蜂起
(
ほうき
)
、と聞き、小さいナイフを買い(いま思えば、それは鉛筆をけずるにも足りない、きゃしゃなナイフでした)
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そして諸国の源氏
蜂起
(
ほうき
)
に際しては、清盛の日頃の専横に対し、奈良法師は公然の
狼藉
(
ろうぜき
)
をもって示威したのであった。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
敦賀
(
つるが
)
、
大分
(
おおいた
)
、
名東
(
みょうとう
)
、
北条
(
ほうじょう
)
、その他
福岡
(
ふくおか
)
、
鳥取
(
とっとり
)
、島根諸県には新政をよろこばない土民が
蜂起
(
ほうき
)
して、
斬罪
(
ざんざい
)
、絞首
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
又成政がドジを踏めば成政を自滅させて終うに足りるというので、
竟
(
つい
)
に成政は其の
馬鹿暴
(
ばかあら
)
い性格の欠陥により一揆の
蜂起
(
ほうき
)
を致して大ドジを演じたから、立花
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
反乱は皆前方へ向かって進むものに限る。その他の
蜂起
(
ほうき
)
は悪である。暴力的なあらゆる後退は皆暴動である。後退は人類に対する暴行である。反乱は真理の発作的激怒である。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「さあ、それがよく分らないんだ。イネ帝国の暴民たちが、
蜂起
(
ほうき
)
したのではあるまいか」
二、〇〇〇年戦争
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この彪が副となって挙兵すれば天下の志士は
蜂起
(
ほうき
)
して事を一挙に決するだろうという、梅田氏には限らぬ、悲憤慷慨の士の多くはそういう壮挙を計って水戸へ来る、その意気は大いによろしい
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
祠官
蜂起
(
ほうき
)
して王に訴え、国中の豕を全滅せよと請うたのでその通りの勅令が出た。そこで黒人数千、刀を抜き棒を振って豕を
鏖
(
みなごろ
)
しにせんといきまき、豕の飼い主また武装して豕の無罪を主張した。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
やがてそのうちにいくじのない連中がまたもや
蜂起
(
ほうき
)
して、獣の上にまたがって、⦅秘密⦆を手にした
姦婦
(
かんぷ
)
の面皮を引っ
剥
(
ぱ
)
がし、その紫色のマントを引き裂いて、⦅醜い体⦆を裸にするということだ。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
すでに、宇治川で
殲滅
(
せんめつ
)
されている源三位頼政の一類が
蜂起
(
ほうき
)
した事件よりも、はるかに小さい地方的の一
騒擾
(
そうじょう
)
と見なしていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
土民らはまた
蜂起
(
ほうき
)
して反対党の先鋒となり、
竹槍
(
たけやり
)
や
蓆旗
(
むしろばた
)
を立てて襲って来たので、彼の同志数十人はそのために
斃
(
たお
)
れ、あるものは
松平周防守
(
まつだいらすおうのかみ
)
の兵に捕えられ
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
御領主の御領内も在来の者共の
蜂起
(
ほうき
)
は思われる、剛気の大将ではあらせられても御味方は少く、土地の者は多い、
敵
(
かな
)
わせられることでは無かろう、痛わしい御事である
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
金の無い一
賤民
(
せんみん
)
だけが正しい。私は武装
蜂起
(
ほうき
)
に賛成した。ギロチンの無い革命は意味が無い。
苦悩の年鑑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
朝の三時ごろには援兵が来るかも知れない——ある一つの連隊はあてにできる——パリー全市が
蜂起
(
ほうき
)
するだろう。また一種の親しい快活さがこもってる恐ろしい言葉をかわしていた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
平安朝の「諸国に盗賊
蜂起
(
ほうき
)
し」の時代から、つい近世の野武士や押込み流行などの頃まで、世がみだれれば必ずそれの出現はあったことであり
人間山水図巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あれから社会の空気も一転し、これまで諸方に
蜂起
(
ほうき
)
しつつあった
種々
(
さまざま
)
な性質の暴動もしずまり、だれが言うともない標語は彼の耳にも聞こえて来るようになった。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
およそ暴動の最初の
蜂起
(
ほうき
)
ほど異常なものはない。すべてが各所で同時に破裂する。それは予期されていたことであるか? しかり。それは前もって準備されていたことであるか? 否。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
木村伊勢領内一揆
蜂起
(
ほうき
)
の事は、氏郷から一面秀吉ならびに関東押えの徳川家康に通報し、一面は政宗へ、土地案内者たる御辺は殿下の
予
(
かね
)
ての教令により出陣征伐あるべし、と
通牒
(
つうちょう
)
して置て
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
また本願寺一類の
悉
(
ことごと
)
くも、それ、織田どの
躓
(
つまず
)
きが見えたぞ、右大臣の滅落今にありと、
呪
(
のろ
)
いの鐘をつき鳴らして、北国東国も一度に
蜂起
(
ほうき
)
いたしましょう
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
死を決して幕府に当たろうとする長州主戦派の
蜂起
(
ほうき
)
はその結果だ。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
従って宮廷の
紊
(
みだ
)
れは、あざむかず、民間に反映して、地方にふたたび黄巾賊の残党やら、新しい
謀叛人
(
むほんにん
)
が
蜂起
(
ほうき
)
して、洛陽城下に天下の危機が聞えてきた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
乱を見れば忽ち
蜂起
(
ほうき
)
して、
好餌
(
こうじ
)
を
漁
(
あさ
)
りまわる
土匪
(
どひ
)
の徒や野武士の集団は、故信長の遺業がここまでになっていても、まだまだ決して根絶されてはいない。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みちのくの天地も、中央の余波から
兵革
(
へいかく
)
のやむときはなかった。四方に
蜂起
(
ほうき
)
する兇徒のなかにあって、顕家は
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
六波羅の陥落と遠い東国の
蜂起
(
ほうき
)
とが、日まで、
符節
(
ふせつ
)
を合わしたごとくおこなわれたその遠謀のたしかさに
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
培
(
つちか
)
って、これもいつ
蜂起
(
ほうき
)
するか計りがたい。……妻子とひとつに暮らすなどは、さて、幾年の先になろうか
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
本国尾張の
長嶋
(
ながしま
)
に、数万の本願寺門徒が
蜂起
(
ほうき
)
して信長の一族彦七郎
信興
(
のぶおき
)
は殺され、その居城は占領された。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おまけに、比較的、被害のない四国、九州などの西海地方では、海賊の
蜂起
(
ほうき
)
が、頻々として、聞えた。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
古文書類はすべて、寛永十四年に、肥前島原地方に起った世にいう“天草の乱”——切支丹軍の
蜂起
(
ほうき
)
と、幕府の討伐軍との一戦乱があった当時の関係文書に尽きていた。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だからこれを
一揆
(
いっき
)
と呼んで、戦争とはいわない。時きらわず場所を選ばずに
蜂起
(
ほうき
)
する事変である。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だが、諸国の早馬は、時しもしきりに都門へむかって、北条残党の
蜂起
(
ほうき
)
の急を告げていた。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「もし、光秀と結ぶ者が、ふいに江州一円に
蜂起
(
ほうき
)
しては? また伊勢の後ろに起っては?」
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伊勢、江州、北陸、諸国に
蜂起
(
ほうき
)
しては彼を苦しめた
宗門
(
しゅうもん
)
の
一揆
(
いっき
)
はたしかにそれだった。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(どうなり行く世か?)と、憂えているところへ、地方に
蜂起
(
ほうき
)
した黄巾賊の口々から
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今暁、諸所に
蜂起
(
ほうき
)
した宮方の残党なるものも、数では知れたものだった。そしてその元兇も、大塔ノ宮の腹心の者で、いまなお
叡山
(
えいざん
)
にいるという、
殿
(
でん
)
ノ
法印
(
ほういん
)
良忠なることがほぼ分った。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また
蜂起
(
ほうき
)
する
一揆
(
いっき
)
をながめて、日頃、何と憤慨していたか
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
河内にも、自分の敵が、
蜂起
(
ほうき
)
していたのである。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一時に
蜂起
(
ほうき
)
すと聞えしかば
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、いちどに
蜂起
(
ほうき
)
して
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“蜂起”の意味
《名詞》
蜂が巣から一気に飛び立つように、大勢の人が一時に行動を起こすこと。
(出典:Wiktionary)
蜂
常用漢字
中学
部首:⾍
13画
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
“蜂起”で始まる語句
蜂起者