“松平周防守”の読み方と例文
読み方割合
まつだいらすおうのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法螺ほら陣鐘じんがねの音に砂けむりをあげつつ、堂々と街道かいどうをおしくだり、蒲原かんばら宿しゅく向田むこうだノ城にはいって、松平周防守まつだいらすおうのかみのむかえをうけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土民らはまた蜂起ほうきして反対党の先鋒となり、竹槍たけやり蓆旗むしろばたを立てて襲って来たので、彼の同志数十人はそのためにたおれ、あるものは松平周防守まつだいらすおうのかみの兵に捕えられ
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
松平周防守まつだいらすおうのかみというのは大阪のお奉行様であったかな、その周防守のお邸が江戸にあって残っているのは女ばかり、そこへ附け込んだ鼠小僧、女ばかりのところを二度荒したってね。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)