トップ
>
草薙
>
くさなぎ
ふりがな文庫
“
草薙
(
くさなぎ
)” の例文
師の甥でもあり同門の友でもある
草薙
(
くさなぎ
)
天鬼という者と、どこかで落ち合おうというために、この旅行をつづけているものと見られる。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それ以来そのところを
焼津
(
やいず
)
と呼びました。それから、
命
(
みこと
)
が草をお切りはらいになった
御剣
(
みつるぎ
)
を
草薙
(
くさなぎ
)
の
剣
(
つるぎ
)
と申しあげるようになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
ここにその
招
(
を
)
ぎし
四
八尺
(
やさか
)
の
勾璁
(
まがたま
)
、鏡、また
草薙
(
くさなぎ
)
の劒、また
常世
(
とこよ
)
の思金の神、
手力男
(
たぢからを
)
の神、天の
石門別
(
いはとわけ
)
の神
五
を副へ賜ひて
詔
(
の
)
りたまはくは
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
草薙
(
くさなぎ
)
の
剣
(
つるぎ
)
。
景行天皇
(
けいこうてんのう
)
の
御時
(
おんとき
)
に
東夷
(
とうい
)
多く
叛
(
そむ
)
きて国々騒がしかりければ、天皇、
日本武尊
(
やまとたけるのみこと
)
を
遣
(
つかわ
)
して之を討たしめ給う。
尊
(
みこと
)
、
駿河
(
するが
)
の国に到りし時……
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
それから山を越えて
雄勝
(
おかち
)
郡の
西馬音内
(
にしもない
)
に遊び、次の月には柳田村の
草薙
(
くさなぎ
)
氏の家で、引留められて冬を過ごすことになった。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
那方
(
あなた
)
に此方なる
賤機山
(
しづはたやま
)
を心指て行手は名に負駿河の府中
午刻
(
まひる
)
も過て
巴河
(
ともえがは
)
音
(
おと
)
にぞ知るゝ
濱續
(
はまつゞ
)
き清水
久能
(
くのう
)
は右の方は左にとりて富士見山
茂
(
しげ
)
る夏野の
草薙
(
くさなぎ
)
の宮を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
草薙
(
くさなぎ
)
の
剣
(
つるぎ
)
は能く見ゆる野火を薙ぎ尽したりと
雖
(
いへども
)
、見えざる銃鎗は、よもや薙ぎ尽せまじ。
人生に相渉るとは何の謂ぞ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
と、名馬
草薙
(
くさなぎ
)
の足もそこよりは
進
(
すす
)
みえずに、
手綱
(
たづな
)
をむなしくして、馬上にぼうぜんと考えこんでしまっていると、そこへ飛んできた
早足
(
はやあし
)
の
燕作
(
えんさく
)
が
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
草薙
(
くさなぎ
)
の
劒
(
たち
)
を賜ひ、また
御嚢
(
みふくろ
)
を賜ひて、「もし
急
(
とみ
)
の事あらば、この
嚢
(
ふくろ
)
の口を解きたまへ」と詔りたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
命はお行きがけにお約束をなすったとおり、
美夜受媛
(
みやずひめ
)
のおうちへおとまりになりました。そして
草薙
(
くさなぎ
)
の
宝剣
(
ほうけん
)
を
媛
(
ひめ
)
におあずけになって
近江
(
おうみ
)
の
伊吹山
(
いぶきやま
)
の、山の神を
征伐
(
せいばつ
)
においでになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
出す事能はざるなり故に三代將軍家光公武運長久を
祈
(
いの
)
る爲と奏聞有て
草薙
(
くさなぎ
)
の
寶劔
(
はうけん
)
を
降借
(
かうしやく
)
せられ其後返上なく東叡山に納たり
夫
(
それ
)
寶
(
たから
)
は一所に在ては寶成ず故に慈眼大師の
御遷座
(
ごせんざ
)
と唱へ毎月
晦日
(
つごもり
)
に三十六院を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
紛
(
まぎ
)
れもない佐々木小次郎を眼の前に見直すと、源八は、かえって、不審の
靄
(
もや
)
につつまれてしまった。この人と自分の主人
草薙
(
くさなぎ
)
天鬼とは同門の間がらである。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この時に
先
(
さき
)
に
天
(
あめ
)
の
石戸
(
いわと
)
の前で天照らす大神をお迎えした大きな
勾玉
(
まがたま
)
、鏡また
草薙
(
くさなぎ
)
の劒、及びオモヒガネの神・タヂカラヲの神・アメノイハトワケの神をお
副
(
そ
)
えになつて仰せになるには
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
「てまえは、上州
下仁田
(
しもにた
)
の、
草薙
(
くさなぎ
)
家の家来でござる。草薙家の亡主天鬼様は、
鐘巻
(
かねまき
)
自斎先生の
甥御
(
おいご
)
でござった。——で、小次郎どのとは、御幼少から存じておるので」
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こは
草薙
(
くさなぎ
)
の大刀
一二
なり。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
わーッと、いう声におくられて、正面の城戸を走りだした
白馬
(
はくば
)
草薙
(
くさなぎ
)
と、
天下無類
(
てんかむるい
)
の
早足
(
はやあし
)
の
持主
(
もちぬし
)
、もう、御岳の
広前
(
ひろまえ
)
から
真
(
ま
)
ッさかさまに、その
姿
(
すがた
)
を見えなくしてしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「——あっ? これは旦那様の印籠だ、伏見城の工事場でむごい死に方をなされた
草薙
(
くさなぎ
)
天鬼様が持っていた品。……これこの通り、天鬼と、印籠の底に小さく彫ってある」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なんと毛なみの
美
(
うる
)
わしい馬だろうと——それにはなみいるものが、ちょッと気をうばわれたが、よく見ると、名馬のはずだ、これは
御岳
(
みたけ
)
神社の
御厩
(
みうまや
)
に
飼
(
か
)
われてある「
草薙
(
くさなぎ
)
」とよぶ
神馬
(
しんめ
)
である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
薙
漢検準1級
部首:⾋
16画
“草薙”で始まる語句
草薙天鬼
草薙剣
草薙家
草薙社