くみ)” の例文
新字:
絶對の意志は惡にくみせず、そのこれに與するは、こばみてかへつて尚大いなる苦難なやみにあふを恐るゝことの如何に準ず 一〇九—一一一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
呉起ごきここおいて、さんとほつし、つひ其妻そのつまころし、もつせいくみせざるをあきらかにす。つひもつしやうとなす。しやうとしてせいめ、おほいこれやぶる。
球は走り、我銀は二塊となりぬ。われはこれを收むるをぢて、銀を其處に放置せり。球は走り又走りて、銀の數は漸く加りぬ。運命は我にくみするにやあらん。
門檣あれて美玉ちりにかくるゝ旦暮あけくれのたゝずまひ悲しく、天道はどうでも善人にくみしたまはぬか、我が祖父、我が母、我が代までも、飛虫ひとつむざとは殺さじ
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
勤め罷在まかりありしぞと申さるゝに願山も最早もはや覺悟の事なれば私し儀京都に居候節日野家の醫師いしやとはれ折々供も勤めし所はからずも安田平馬佐々木靱負ゆきへの惡事にくみし京都を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
われに示すにハルトマンが審美學のうちにて我が假借し來れる部分を打ちこはすに足るべき無理想の審美學を以てせよ。われは頃刻も躊躇ちうちよせずして無理想派にくみすべし。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
もしあらびとは、ひらるゝ人いさゝかも強ふる人にくみせざる時生ずるものゝいひならば、これらの魂はこれによりて罪をのがるゝことをえじ 七三—七五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
(四二)あるひいはく、(四三)天道てんだうしんく、つね善人ぜんにんくみすと。伯夷はくい叔齊しゆくせいごときは、善人ぜんにんものか。じんおこなひいさぎようし、かくごとくにして餓死がしせり。
作りし事はなしと雖も主人并に平左衞門の惡事に掛りし事も有れば其罪申し開くべき道なし猶又お島の事も我主人と共に責惱せめなやませし事もあり全くころせしは平左衞門なれども彼是かれこれと惡にくみせし事なれば何れのみちにも申譯立難し如何はせんと種々いろ/\工夫くふう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
自由を唱道してポムペイウスにくみせしがポムペイウス、カエサルに敗らるゝに及びウティカに退き自刃して死す
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
いまきみ(二八)下駟かしもつかれ上駟じやうしくみせよ。きみ上駟じやうしつてかれ中駟ちうしくみせよ。
きみ中駟ちうしつてかれ下駟かしくみせよ