トップ
>
細路
>
ほそみち
ふりがな文庫
“
細路
(
ほそみち
)” の例文
「さよならと云いたかったのでしょう。本当にさよならさよなら。暗い
細路
(
ほそみち
)
を通って向うへ行ったら
私
(
わたし
)
の胃袋にどうかよろしく云って下さいな。」
蜘蛛となめくじと狸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
後
(
あと
)
からギシ/″\やって参りまするから、
細路
(
ほそみち
)
ゆえ二人が
避
(
よ
)
ける、人足がよろけるとたんに丈助の持って居た蒔絵のしてある
瓢
(
ふくべ
)
へ、長持の棒ばなが当りましたから堪りません
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
早々に引上げた私は、その帰り道、あの崖の
細路
(
ほそみち
)
の中ほどで、一人の女と行き違った。
腐った蜉蝣
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
そうかと
思
(
おも
)
うと、さびしい
細路
(
ほそみち
)
を、
二人
(
ふたり
)
は
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
へ
急
(
いそ
)
いでいることもありました。
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
(
主
(
ぬし
)
あるものですが、)とでも
囁
(
ささや
)
いて居るやうで、
頼母
(
たのも
)
しいにつけても、
髑髏
(
しゃれこうべ
)
の形をした
石塊
(
いしころ
)
でもないか、今にも馬の
顔
(
つら
)
が出はしないかと、宝の
蔓
(
つる
)
でも
手繰
(
たぐ
)
る気で、
茅萱
(
ちがや
)
の中の
細路
(
ほそみち
)
を
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
畔柳の
住居
(
すまひ
)
を限として、それより
前
(
さき
)
は道あれども、
賓
(
まらうど
)
の足を
容
(
い
)
るべくもあらず、納屋、物干場、井戸端などの透きて見ゆる
疎垣
(
まだらがき
)
の
此方
(
こなた
)
に、
樫
(
かし
)
の実の
夥
(
おびただし
)
く
零
(
こぼ
)
れて、
片側
(
かたわき
)
に下水を流せる
細路
(
ほそみち
)
を鶏の遊び
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その
細路
(
ほそみち
)
へおきなぐさ
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
石垣の上に
細路
(
ほそみち
)
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
いづれ
美人
(
びじん
)
には
縁
(
えん
)
なき
衆生
(
しゆじやう
)
、
其
(
それ
)
も
嬉
(
うれ
)
しく、
外廓
(
そとぐるわ
)
を
右
(
みぎ
)
に、やがて
小
(
ちひ
)
さき
鳥居
(
とりゐ
)
を
潛
(
くゞ
)
れば、
二
(
に
)
の
丸
(
まる
)
の
石垣
(
いしがき
)
、
急
(
きふ
)
に
高
(
たか
)
く、
目
(
め
)
の
下
(
した
)
忽
(
たちま
)
ち
濠
(
ほり
)
深
(
ふか
)
く、
水
(
みづ
)
はやゝ
涸
(
か
)
れたりと
雖
(
いへど
)
も、
枯蘆
(
かれあし
)
萱
(
かや
)
の
類
(
たぐひ
)
、
細路
(
ほそみち
)
をかけて、
霜
(
しも
)
を
鎧
(
よろ
)
ひ
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“細”で始まる語句
細
細々
細君
細工
細面
細作
細引
細流
細道
細紐