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畫
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か
ふりがな文庫
“
畫
(
か
)” の例文
新字:
画
山は盛り上がつたのかも知れないが、それを圍む線は少くも上から一條に、また一呼吸に
畫
(
か
)
き下されたのだといふ感じがいつもされた。
霧の旅
(旧字旧仮名)
/
吉江喬松
(著)
趣
(
おもむ
)
きを
如何
(
どう
)
いふ
風
(
ふう
)
に
畫
(
か
)
いたら、
自分
(
じぶん
)
の
心
(
こゝろ
)
を
夢
(
ゆめ
)
のやうに
鎖
(
と
)
ざして
居
(
ゐ
)
る
謎
(
なぞ
)
を
解
(
と
)
くことが
出來
(
でき
)
るかと、それのみに
心
(
こゝろ
)
を
奪
(
と
)
られて
歩
(
ある
)
いた。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
襤褸
(
つゞれ
)
の著物いたく窶れたれどもつぎ/\の色紙なか/\に
畫師
(
ゑし
)
に
畫
(
か
)
かるべき打扮に、半ば落葉を盈たしたる籠を負ひ、熊手を持ちて、森の中を歩み行く十四五の少女
花枕
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
出來得るならば、自分の頭丈でも可いから、緑のなかに漂はして安らかに眠りたい位である。いつかの展覽會に青木と云ふ人が海の底に立つてゐる
脊
(
せい
)
の高い女を
畫
(
か
)
いた。
知られざる漱石
(旧字旧仮名)
/
小宮豊隆
(著)
僕
(
ぼく
)
は
吾助
(
ごすけ
)
に
畫
(
ゑ
)
が
描
(
か
)
けると
言
(
い
)
ひしを、
姉樣
(
ねえさま
)
はかけまじと
言
(
い
)
ひたり、
負
(
ま
)
けては
口惜
(
くや
)
しければ
姉樣
(
ねえさま
)
が
驚
(
おど
)
ろくほど
上手
(
じやうず
)
に、
後
(
のち
)
と
言
(
い
)
はずに
今
(
いま
)
直
(
すぐ
)
に
畫
(
か
)
きて
呉
(
く
)
れよ、
掃除
(
そうぢ
)
などは
爲
(
せ
)
ずとも
宜
(
よ
)
しとて
箒木
(
はヽき
)
を
奪
(
うば
)
へば
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
『
恁麽
(
こんな
)
花、いつか姉ちやんも
畫
(
か
)
いた事あつてよ。』
札幌
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
權藏
(
ごんざう
)
は
其居間
(
そのゐま
)
の
床
(
とこ
)
に
大島老先生
(
おほしまらうせんせい
)
の
肖像
(
せうざう
)
をかゝげ、
其横
(
そのよこ
)
に
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
圖
(
づ
)
が
下
(
さが
)
つて
居
(
ゐ
)
ます。これは
伸一先生
(
しんいちせんせい
)
に
求
(
もと
)
めて
畫
(
か
)
いて
貰
(
もら
)
つたのださうです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
自分
(
じぶん
)
は
畫
(
か
)
き
初
(
はじ
)
めたが、
畫
(
か
)
いて
居
(
ゐ
)
るうち、
彼
(
かれ
)
を
忌
(
い
)
ま/\しいと
思
(
おも
)
つた
心
(
こゝろ
)
は
全
(
まつた
)
く
消
(
き
)
えてしまひ、
却
(
かへつ
)
て
彼
(
かれ
)
が
可愛
(
かあい
)
くなつて
來
(
き
)
た。
其
(
その
)
うちに
書
(
か
)
き
終
(
をは
)
つたので
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
自分
(
じぶん
)
もチヨークで
畫
(
か
)
くなど
思
(
おも
)
ひもつかんことであるから、
畫
(
ゑ
)
の
善惡
(
よしあし
)
は
兔
(
と
)
も
角
(
かく
)
、
先
(
ま
)
づ
此
(
この
)
一
事
(
じ
)
で
自分
(
じぶん
)
は
驚
(
おどろ
)
いてしまつた。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
畫
部首:⽥
12画
“畫”を含む語句
計畫
企畫
畫家
彩畫
畫工
圖畫
映畫
畫架
畫帖
畫師
古畫
繪畫
繪畫館
畫板
畫伯
名畫
墨畫
畫面
俳畫
畫策
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