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ふりがな文庫
“
死神
(
しにがみ
)” の例文
死神
(
しにがみ
)
が
吾等
(
われら
)
の
婿
(
むこ
)
、
死神
(
しにがみ
)
が
吾等
(
われら
)
の
嗣子
(
あとつぎ
)
、
此上
(
このうへ
)
は
吾等
(
われら
)
も
死
(
し
)
んで
何
(
なに
)
もかも
彼奴
(
あいつ
)
に
與
(
く
)
れう、
命
(
いのち
)
も
財産
(
しんだい
)
も
何
(
なに
)
もかも
死神
(
しにがみ
)
めに
與
(
く
)
れませうわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
死神
(
しにがみ
)
はなおも大きな、うつろな目で、皇帝をじろじろみつめていました。そしてあたりは、まったくおそろしいほど、しいんとしていました。
小夜啼鳥
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
『命あっての物種だてエ事よ、そうじゃアねえか、まアまア今夜なんか
死神
(
しにがみ
)
に取っ付かれそうな晩だから、早く帰ってよく気を落ち着けて考えるんだなア。』
郊外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
掴
(
つか
)
んで十兵衞が其の儘息は
絶
(
たえ
)
にけり長庵刀の血を
拭
(
ぬぐ
)
ひて
鞘
(
さや
)
に納め
懷中
(
くわいちう
)
の
胴卷
(
どうまき
)
を取だし四十二兩は
福
(
ふく
)
の
神
(
かみ
)
弟
(
おとゝ
)
の身には
死神
(
しにがみ
)
と
己
(
おの
)
れが
胴
(
どう
)
にしつかり
括
(
くゝ
)
り雨も
止
(
やま
)
ぬに
傘
(
からかさ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
男は代々木の多聞院門前に住む
経師屋
(
きょうじや
)
のせがれ徳次郎、女は内藤新宿甲州屋の抱え女お若で、ままならぬ恋の果ては
死神
(
しにがみ
)
に誘われて、お若は勤め先をぬけ出した。
半七捕物帳:60 青山の仇討
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
考えると何でもその時は
死神
(
しにがみ
)
に取り着かれたんだね。ゼームスなどに云わせると副意識下の
幽冥界
(
ゆうめいかい
)
と僕が存在している現実界が一種の因果法によって互に
感応
(
かんのう
)
したんだろう。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから幾年もたつて後、
死神
(
しにがみ
)
がわたしの
家
(
うち
)
のそばを通りかゝりました。——この女はもう八十になつてゐる。十分生きたといふものだ。今日は、あの世へつれていつてやらう。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「だって、そりゃ、あんまりあっけないこった、せめて——明日まで延ばしてくれよ、明日まで……明日になると、また何か風向きが変らぬとも限らん。仏頂寺、貴様は今、不意に
死神
(
しにがみ
)
にとりつかれたんだ」
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
橋のうえの弥生に、眼に見えぬ黒い翼の
死神
(
しにがみ
)
が寄り添った。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「あたしは、
死神
(
しにがみ
)
だよ」
死神の名づけ親(第二話)
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
パリス
欺
(
だま
)
されて、
中
(
なか
)
を
裂
(
さ
)
かれて、
侮辱
(
ぶじょく
)
されて、
賤蔑
(
さげす
)
まれて、
殺
(
ころ
)
されてしまうたのぢゃ。
憎
(
にく
)
い
死神
(
しにがみ
)
めに
欺
(
だま
)
されたのぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『
死神
(
しにがみ
)
が、わたしの胸の中にいるんです!』と、その女は言いました。『ああ、どうか休ませてください!』
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
徳三郎は
死神
(
しにがみ
)
に出合ったよりも怖ろしくなって、殆ど夢中でかれを突き倒して逃げた。その晩から彼は大熱を発して、十日ばかりも蛇のように蜿うち廻って苦しんだ。
半七捕物帳:30 あま酒売
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
エミリアンは、そのおいしい
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
によつてきて、夢のやうな気持になりました。二百年も生きてるといふ白髪のお
婆
(
ばあ
)
さん、
魔法使
(
まはふつかひ
)
の
噂
(
うはさ
)
、
死神
(
しにがみ
)
、
巴旦杏
(
はたんきやう
)
の実……何もかも夢のやうです。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「お前の後ろには
死神
(
しにがみ
)
がついているぞ」
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
カピ長 いかにも、
往
(
ゆ
)
きて
再
(
ふたゝ
)
び
還
(
かへ
)
らぬ
支度
(
したく
)
が。おゝ、
婿
(
むこ
)
どの、いざ
婚禮
(
こんれい
)
の
前
(
まへ
)
の
夜
(
よ
)
に、
死神
(
しにがみ
)
めが
貴下
(
こなた
)
の
妻
(
つま
)
を
寢取
(
ねと
)
りをった。あれ、あのやうに
花
(
はな
)
の
相
(
すがた
)
の
色
(
いろ
)
も
褪
(
あ
)
せたわ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
陛下が目をみひらいて、ごらんになると、おむねの上には、
死神
(
しにがみ
)
が、皇帝の金のかんむりをかぶり、片手には皇帝のけんを、片手に皇帝のうつくしいはたをもって、すわっていました。
小夜啼鳥
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
六
死神
(
しにがみ
)
と老婆の話
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
“死神”の解説
死神(しにがみ)とは、生命の死を司るとされる神で世界各地に類似の伝説が存在する。冥府においては魂の管理者とされ、落語など様々な娯楽作品にも古くから死を司る存在として登場する。
(出典:Wikipedia)
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
“死”で始まる語句
死
死骸
死人
死屍
死際
死霊
死去
死亡
死様
死別