“しにがみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
死神100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つかんで十兵衞が其の儘息はたえにけり長庵刀の血をぬぐひてさやに納め懷中くわいちう胴卷どうまきを取だし四十二兩はふくかみおとゝの身には死神しにがみおのれがどうにしつかりくゝり雨もやまぬにからかさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
男は代々木の多聞院門前に住む経師屋きょうじやのせがれ徳次郎、女は内藤新宿甲州屋の抱え女お若で、ままならぬ恋の果ては死神しにがみに誘われて、お若は勤め先をぬけ出した。
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
考えると何でもその時は死神しにがみに取り着かれたんだね。ゼームスなどに云わせると副意識下の幽冥界ゆうめいかいと僕が存在している現実界が一種の因果法によって互に感応かんのうしたんだろう。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)