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樣
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さん
ふりがな文庫
“
樣
(
さん
)” の例文
新字:
様
『まだ。今日か明日歸るさうだ。吉野
樣
(
さん
)
がゐないと俺は
薩張
(
さつぱ
)
り詰らないから、今日は莫迦に暑いけれども飛出して來たんだ。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
一人住居の相手なしに毎日毎夜さびしくつて暮して居るなれば手すきの時には遊びにも來て下され、私は此樣ながら/\した氣なれば吉ちやんの樣な暴れ
樣
(
さん
)
が大好き
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
仕舞
(
しまひ
)
お
梅
(
むめ
)
樣
(
さん
)
は我等の方へ來て居るがいゝ
然樣
(
さう
)
すれば
跡
(
あと
)
の
苦勞
(
くらう
)
もなし安心なりと萬事に
拔目
(
ぬけめ
)
なき長兵衞何樣公事宿商賣程有て
行屆
(
ゆきとゞ
)
く事
勿々
(
なか/\
)
感心
(
かんしん
)
成
(
なる
)
ものなり扨是より
翌日
(
よくじつ
)
早々長兵衞は家主へ
斷
(
ことわ
)
り
世帶
(
せたい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「ほんまにお月
樣
(
さん
)
いふものは寂しゆおまんな。あてら平生はゆるゆるお月さんを見る事もあらへんが、斯うして見てゐると、お月さんいくつ、十三七つと子供の頃に歌つた事なんぞ思ひ出しまんな。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
『まあ、左樣で御座いますか!』と一層驚いて、『私もあの、
其家
(
そこ
)
へ參りますので……渡邊さんの妹
樣
(
さん
)
と私と、矢張り同じ
級
(
クラス
)
で御座いまして。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
正太は大人らしう
惶
(
かしこま
)
りて加減が惡るいのですかと眞面目に問ふを、いゝゑ、と母親怪しき笑顏をして少し經てば
愈
(
なほ
)
りませう、いつでも極りの我まゝ
樣
(
さん
)
、嘸お友達とも喧嘩しませうな
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
見ると
直樣
(
すぐさま
)
莞爾々々
(
にこ/\
)
しながら
押頂
(
おしいたゞ
)
きて
懷中
(
ふところ
)
へ
仕舞
(
しま
)
ふ
故
(
ゆゑ
)
大岡殿コレ/\小僧
其處
(
そこ
)
で
喰
(
たべ
)
よと言はれしかば三吉ヘイ有難う御座いますが
家
(
うち
)
へ
持
(
もつ
)
て
行
(
ゆき
)
番頭
樣
(
さん
)
に見せてから
喰
(
たべ
)
ないと
叱
(
しか
)
られますと申すに大岡殿オヽ
然樣
(
さう
)
か手前は
利口者
(
りこうもの
)
だサア夫れなら今一ツ遣はさうと此度は自身に
縁側
(
えんがは
)
まで
持出
(
もちいで
)
られ手渡しにして
直
(
すぐ
)
に
喰
(
たべ
)
よ/\と申されしに三吉は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『日向
樣
(
さん
)
の眞似をして私も英語をやりませうか?』と言つて、富江は皮肉に笑つてる眼で男を仰いだ。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と
母親
(
はゝおや
)
怪
(
あや
)
しき
笑顏
(
ゑがほ
)
をして
少
(
すこ
)
し
經
(
た
)
てば
愈
(
なほ
)
りませう、いつでも
極
(
きま
)
りの
我
(
わが
)
まゝ
樣
(
さん
)
、
嘸
(
さぞ
)
お
友達
(
ともだち
)
とも
喧嘩
(
けんくわ
)
しませうな、
眞實
(
ほんに
)
やり
切
(
き
)
れぬ
孃
(
ぢよう
)
さまではあるとて
見
(
み
)
かへるに、
美登利
(
みどり
)
はいつか
小座敷
(
こざしき
)
に
蒲團
(
ふとん
)
抱卷
(
かいまき
)
持出
(
もちい
)
でゝ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
樣
部首:⽊
15画
“樣”を含む語句
母樣
何樣
父樣
其樣
此樣
左樣
彼樣
斯樣
異樣
姉樣
如何樣
兄樣
樣子
然樣
模樣
貴樣
前樣
見樣
樣式
爺樣
...