模型もけい)” の例文
それはまへ四角しかくうしろまるいといふ意味いみであります。このつか模型もけいとくいてありますから、それを御覽ごらんになるとよくわかります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
恐竜が遊んでいる洞窟の中には、海水ばかりではなく、方々に赤黒い岩が水面より頭を出していて、まるで多島海の模型もけいのように見えた。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
うすると、こゝろきざんで、想像さうざうつくげた……しろ俘虜とりこ模型もけい彫像てうざうが、一団いちだんゆきごとく、沼縁ぬまべりにすらりとつ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
第三に、やはりだちんがもらえなかったので、雑誌ざっし模型もけい飛行機の材料を買うゆめが、おじゃんになってしまいました。
いぼ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
きみには、埴輪はにわがいいだろう。東京とうきょうかえったら、一ついい模型もけいをさがしてあげましょう。」といいました。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ああそれから おとうさんがつくつてやつた模型もけいのロケットもとつておいで
僕等はいつかほこりの色をした国技館こくぎくわんの前へ通りかかつた。国技館は丁度ちやうど日光につくわう東照宮とうせうぐう模型もけいか何かを見世物みせものにしてゐる所らしかつた。僕のかよつてゐた江東かうとう小学校は丁度ちやうどここに建つてゐたものである。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この模型もけいをごらんなさい
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ぼくたちは、模型もけいの電気機関車とレールと信号機などの一組を買うだけのお金で、その豆潜一隻を買うことができるのだった。ただみたいなものだ。
恐竜艇の冒険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かようなおほきな巨石記念物きよせききねんぶつは、博物館はくぶつかん運搬うんぱんしてることはとうてい出來できませんから、そこにある模型もけい寫眞しやしんによつて、みなさんはその大體だいたいほかはありませんが
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
模型もけい飛行機の材料——あの米屋の東一君が持っているようなのは、いくらするだろう。五十銭では買えないかなア。それとも、雑誌ざっしを買おうかなァ。弟は、なにがいいというかしらん……。
いぼ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
たしかにじぶんは「骸骨の一」とか「骸骨の二」とか札のついていたものを見物けんぶつした。それは、すこぶるかんたんな立体幾何学的りったいきかがくてき模型もけいのような形をしていた。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この部屋へやには、たゞいまはなしした人間にんげんうま埴輪はにわ實物じつぶつはじめ、いままでに發見はつけんされた面白おもしろ埴輪はにわ模型もけいなどが陳列ちんれつしてありますから、よく御覽ごらんになつて、今後こんご古墳こふん調しらべるとき
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
こういう模型もけいものを作る名手めいしゅが三、四人いて、それが他の隊員にも教えながら、毎日ほかの仕事はしないで、南京ねずみの家と車ばかりを、えっさえっさと作っているのだった。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
だから、ざんねんながら、まにあわせに、模型もけいでもつくってみるほかないと思った。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)