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普通
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あたりまへ
ふりがな文庫
“
普通
(
あたりまへ
)” の例文
『僕は貴女に然う言はれると、心苦しいです。誰だつて
那
(
あ
)
の際
那
(
あ
)
の場処に居たら、
那麽
(
あれ
)
位の事をするのは
普通
(
あたりまへ
)
ぢやありませんか?』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
男蛙
(
をとこかへる
)
はしみじみとその
子
(
こ
)
を
眺
(
なが
)
めて、なあんだ、どんなに
偉
(
えら
)
い
奴
(
やつ
)
がうまれるかと
思
(
おも
)
つたら、やつぱり
普通
(
あたりまへ
)
の
蛙
(
かへる
)
かと、ぶつぶつ
愚痴
(
ぐち
)
をこぼしました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
生れて唯の一度も運を掴んだ事のない掌面だけに、指も
普通
(
あたりまへ
)
よりはずつと短かつたので、虱は直ぐと指先に
上
(
のぼ
)
りきつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「默つて入つて來るんですもの……。」と、やがて、自分の吃驚した言ひ譯して、「何處か加減が惡いの?」と、兄の目顏の
普通
(
あたりまへ
)
でないのを氣遣つた。
仮面
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
紛
(
まが
)
ふ
方
(
かた
)
なく
其處
(
そこ
)
には、
普通
(
あたりまへ
)
の
鼻
(
はな
)
よりも
獅子
(
しゝ
)
ッ
鼻
(
ぱな
)
に
酷似
(
そつくり
)
の、
甚
(
ひど
)
くそッくり
反
(
かへ
)
つた
鼻
(
はな
)
がありました、
又
(
また
)
其眼
(
そのめ
)
も
赤子
(
あかご
)
にしては
非常
(
ひじよう
)
に
小
(
ちひ
)
さすぎました、
全
(
まつた
)
く
愛
(
あい
)
ちやんは
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
▼ もっと見る
好
(
い
)
い
顏
(
かほ
)
どころか
普通
(
あたりまへ
)
の
暑
(
あつ
)
い
寒
(
さむ
)
いも
滿足
(
まんぞく
)
には
仰
(
おつ
)
しやらず、
必竟
(
ひつきよう
)
あの
方
(
かた
)
なればこそお
腹
(
はら
)
もたてず
氣
(
き
)
にも
懸
(
か
)
けず
可愛
(
かわい
)
がつて
下
(
くだ
)
さるものヽ、
第
(
だい
)
一
天道
(
てんたう
)
さまの
罸
(
ばち
)
が
當
(
あた
)
らずには
居
(
お
)
りませぬ
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まだこれで
普通
(
あたりまへ
)
な人の
身体
(
からだ
)
なんです……唯、時々熱が出ますもんですから、どうもそれが不思議だつて、懇意な医者に言はれまして、初めて自分でも気が着いたんです……早く今の
中
(
うち
)
に癒せ
灯火
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
家にも二人まで下男がゐたし、隣近所の
助勢
(
すけて
)
も多いのだから、父は
普通
(
あたりまへ
)
なら囲炉裏の横座に坐つてゐて可いのだけれど、「俺は稼ぐのが何よりの
楽
(
たのしみ
)
だ。」
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「しかし、こんなことは滅多にあるまいが、兔に角今年中には嫁を取らせて、別家させて、自分の仕末は自分でやらせることにしたら、
些
(
ちつ
)
とは
普通
(
あたりまへ
)
になるだらう。」
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
先生は御自分の一心で是非由松を
普通
(
あたりまへ
)
の小供にすると言つて、暇さへあればその由松を膝の間に坐らせて、(先生は腰かけて、)上から
眤
(
じつ
)
と見下しながら
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
帶の間から引張り出して、二本指で、
一寸
(
ちよい
)
と隅の所を
捻
(
ひね
)
ると、楊枝入の口へ楊枝が扇形に頭を並べて出すんださうだ。其楊枝が君、
普通
(
あたりまへ
)
の奴より二倍位長いさうだぜ。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
帯の間から引張り出して、二本指で、
一寸
(
ちよい
)
と隅の所を拈ると、楊枝入の口へ楊枝が扇形に頭を並べて出すんださうだ。其楊枝が君、
普通
(
あたりまへ
)
の奴より二倍位長いさうだぜ。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
出來てから
漸々
(
やう/\
)
半年位にしかならず、社も裏長屋みたいな所で、給料の支拂が何時でも翌月になるとか云ふ噂、職工共の
紛擾
(
ごた/\
)
が珍しくなく、
普通
(
あたりまへ
)
の四頁の新聞だけれど
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『日向
樣
(
さん
)
!』と吉野は重々しい調子で呼んだ。『僕は貴女に
然
(
さ
)
う言はれると、心苦しいです。誰だつてあの際あの場處に居たら、あれ位の事をするのは
普通
(
あたりまへ
)
ぢやありませんか?』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
給料の支払が
何日
(
いつ
)
でも翌月になるとか云ふ噂、職工共の
紛擾
(
ごたごた
)
が珍しくなく、
普通
(
あたりまへ
)
の四頁の新聞だけれど、広告が少くて第四面に
空所
(
あき
)
が多く、活字が足らなくて仮名許り沢山使ふから
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
相応に物事を判断してもゐれば、その行ふ事、言ふ事に時々利害の観念が閃めく。師範学校を卒業した二十三の女であれば、それが
普通
(
あたりまへ
)
なのかも知れないが、甲田は時々不思議に思ふ。
葉書
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“普通”の解説
普通(ふつう)とは、広く通用する状態のこと。普通の『普』は、「あまねく」「広く」を意味する字である。
対義語として、「特別」「特殊」「特異」「奇異」。類義語として、「一般」「通常」「平常」「平凡」「平庸」「凡庸」「平(ひら、なみ、つね)」「並(なみ、つね)」「庸(なみ、つね)」など。
(出典:Wikipedia)
普
常用漢字
中学
部首:⽇
12画
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
“普通”で始まる語句
普通牌
普通着
普通人
普通名
普通大体
普通教育
普通民家
普通選挙
普通選擧
普通社会人