トップ
>
打揃
>
うちそろ
ふりがな文庫
“
打揃
(
うちそろ
)” の例文
揉
(
もむ
)
折柄
(
をりから
)
に近邊の人々も驚きて何故傳吉殿は
召捕
(
めしとら
)
れしと種々
評議
(
ひやうぎ
)
に
及
(
および
)
頓
(
やがて
)
て女房おせんを
連
(
つれ
)
組頭百姓代共
打揃
(
うちそろ
)
ひ高田の役所へ罷り出御
慈悲
(
じひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あるひは両国花火の
屋形船
(
やかたぶね
)
に
紺絞
(
こんしぼ
)
りの
浴衣
(
ゆかた
)
も涼し
気
(
げ
)
に
江戸三座
(
えどさんざ
)
の
大達者
(
おおだてもの
)
打揃
(
うちそろ
)
ひて
盃
(
さかずき
)
を
交
(
かわ
)
せるさまなぞあまりに見飽きたる心地す。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
こちらはかねての手筈どおり、かく
打揃
(
うちそろ
)
うたが、宗時殿には、婚儀の席を外して、物々しい人数まで
率
(
ひ
)
き連れ、何でかような所へ伏せておらるるのか。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
乗物
(
のりもの
)
の
支度
(
したく
)
もなかつたので、
私達
(
わたくしたち
)
はぞろ/\
打揃
(
うちそろ
)
うて
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
た。そして
円
(
えん
)
タクでも
通
(
とお
)
りかゝつたらばと
思
(
おも
)
つて、
寂
(
さび
)
しいN
町
(
まち
)
の
通
(
とお
)
りを、Tホテルの
方
(
ほう
)
へと
歩
(
ある
)
いた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
照りはせぬけれども
穏
(
おだ
)
やかな花ぐもりの好い暖い日であった。三先輩は
打揃
(
うちそろ
)
って
茅屋
(
ぼうおく
)
を
訪
(
と
)
うてくれた。
野道
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
討入前の重大な会議のこととて、その日は安兵衛も、勘平も、小平太も
打揃
(
うちそろ
)
うて午過ぎから出かけた。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
と
夫人
(
ふじん
)
とも/″\
切
(
せつ
)
に
勸
(
すゝ
)
めるので、
元來
(
ぐわんらい
)
無遠慮勝
(
ぶゑんりよがち
)
の
私
(
わたくし
)
は、
然
(
さ
)
らば
御意
(
ぎよゐ
)
の
儘
(
まゝ
)
にと、
旅亭
(
やどや
)
の
手荷物
(
てにもつ
)
は
當家
(
たうけ
)
の
馬丁
(
べつとう
)
を
取
(
と
)
りに
使
(
つか
)
はし、
此處
(
こゝ
)
から
三人
(
みたり
)
打揃
(
うちそろ
)
つて
出發
(
しゆつぱつ
)
する
事
(
こと
)
になつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それに奥坐舗では
想像
(
おもいやり
)
のない者共が
打揃
(
うちそろ
)
ッて、
噺
(
はな
)
すやら、笑うやら……
肝癪
(
かんしゃく
)
紛れにお勢は色鉛筆を執ッて、まだ真新しなすういんとんの文典の表紙をごしごし
擦
(
こす
)
り初めた。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
十人が
打揃
(
うちそろ
)
ってまた会津屋敷まで出かけることになって、その前に伊東に会って打合せをすると、伊東が言うことには、まあ今日は会津屋敷へ行くのは止せ、相手が一筋縄ではいかない奴だから
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この三拍子が遺憾なく
打揃
(
うちそろ
)
うという事は人生容易に
遇
(
あ
)
いがたい偶然の機を
俟
(
ま
)
たねばならぬ。偶然の好機は
紀文奈良茂
(
きぶんならも
)
の富を以てしてもあながちに買い得るものとは限られぬ。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
揃
漢検準1級
部首:⼿
12画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀