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愛情
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あいじょう
ふりがな文庫
“
愛情
(
あいじょう
)” の例文
けれどほんとうに正直なことを言えば、わたしがいちばん深く感じたのは、この
夫人
(
ふじん
)
と子どもの、めずらしい親切と
愛情
(
あいじょう
)
であった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
愛情
(
あいじょう
)
の
伴
(
ともな
)
わぬ
冷
(
つめ
)
たい
夫婦
(
ふうふ
)
の
間柄
(
あいだがら
)
……
他人
(
ひと
)
さまのことは
存
(
ぞん
)
じませぬが、
私
(
わたくし
)
にとりて、それは、
世
(
よ
)
にも
浅
(
あさ
)
ましい、つまらないものでございました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
敏
(
とし
)
ちゃんは、これを
見
(
み
)
て、
母犬
(
ははいぬ
)
の
子供
(
こども
)
に
対
(
たい
)
するやさしい
愛情
(
あいじょう
)
は、
人間
(
にんげん
)
のお
母
(
かあ
)
さんが、
子供
(
こども
)
に
対
(
たい
)
するのと、すこしも
変
(
か
)
わりのないのに、ひどく
感心
(
かんしん
)
しました。
母犬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、鳥やケモノの生活、そうしてそれらのあいだの友情や
愛情
(
あいじょう
)
をも教えてくれます。
「ニールスのふしぎな旅 上」まえがき
(新字新仮名)
/
矢崎源九郎
(著)
自分が追放中に生れたということにも多少の
感慨
(
かんがい
)
はあったにもせよ、むしろこの世に生をうけた小さな生命に対する
愛情
(
あいじょう
)
の
切
(
せつ
)
なさだけが止みがたきものに変っているのである。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
▼ もっと見る
そして
小父
(
おじ
)
のゴットフリートに
対
(
たい
)
して、しみじみと
愛情
(
あいじょう
)
を
覚
(
おぼ
)
えた。もう今は、すべての人のうちで、ゴットフリートがいちばんよく、いちばん
賢
(
かしこ
)
く、いちばん
立派
(
りっぱ
)
に思われた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
ひとりの夫は、いばりやで、みえばかりかざって、ほんとうの
愛情
(
あいじょう
)
を知らない男でした。もうひとりのほうは、わるくちやで、他人のあらばかりみつけて、よろこんでいるような男でした。
ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)
(新字新仮名)
/
ガブリエル=シュザンヌ・バルボ・ド・ヴィルヌーヴ
(著)
(
勇深
(
ゆうしん
)
なる者は
温柔
(
おんじゅう
)
なる者、
愛情
(
あいじょう
)
深き者は
大胆
(
だいたん
)
なる者なり)
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
四日
続
(
つづ
)
けてかの女は来た。そのたんびにだんだん優しくも、
愛情
(
あいじょう
)
深
(
ぶか
)
くもなっていったが、やはりいくらかひかえ目にするところがあった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
すべて
人間
(
にんげん
)
というものは
死
(
し
)
んだからと
言
(
い
)
って、
別
(
べつ
)
にこの
夫婦
(
ふうふ
)
の
愛情
(
あいじょう
)
に
何
(
なん
)
の
変
(
かわ
)
りがあるものではございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「おたがいに、
愛情
(
あいじょう
)
があり、しんせつだったから、
万物
(
ばんぶつ
)
の
長
(
ちょう
)
といわれたが、いまは、
残忍
(
ざんにん
)
なこと、ほかの
動物
(
どうぶつ
)
の
比
(
ひ
)
でないから、かえって、
悪魔
(
あくま
)
に
近
(
ちか
)
いといえるだろう。」と、
S少年
(
エスしょうねん
)
がいいました。
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
でもあのときはあの人もわたしに対してべつに
愛情
(
あいじょう
)
もなかったし、たぶんお金のためにいやいやそれをしたのかしれなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
陰陽
(
いんよう
)
の
結
(
むす
)
びは
宇宙
(
うちゅう
)
万有
(
ばんゆう
)
の
切
(
き
)
っても
切
(
き
)
れぬ
貴
(
とうと
)
い
御法則
(
みのり
)
、いかに
高
(
たか
)
い
神々
(
かみがみ
)
とてもこの
約束
(
やくそく
)
からは
免
(
まぬが
)
れない。ただその
愛情
(
あいじょう
)
はどこまでも
浄
(
きよ
)
められて
行
(
ゆ
)
かねばならぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
先生
(
せんせい
)
の
声
(
こえ
)
は、
和
(
やわ
)
らいで、
目
(
め
)
には、
愛情
(
あいじょう
)
がこもっていました。
僕が大きくなるまで
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それはりっぱな
絹
(
きぬ
)
の
産着
(
うぶぎ
)
で
想像
(
そうぞう
)
したところと、目の前の事実とはこのとおりちがっていた。でもそれがなんだ。
愛情
(
あいじょう
)
は
富
(
とみ
)
よりもはるかに
貴
(
たっと
)
い。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
それほどにわたしは
愛情
(
あいじょう
)
を
求
(
もと
)
めていた。けれどもわたしにはそれをする
勇気
(
ゆうき
)
がなかった。親方はそういうふうになれなれしくすることを
許
(
ゆる
)
さない人であった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
“愛情”の意味
《名詞》
愛 情(あいじょう)
対象をいつくしむ気持ち。
(出典:Wiktionary)
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
“愛情”で始まる語句
愛情娘