トップ
>
川風
>
かはかぜ
ふりがな文庫
“
川風
(
かはかぜ
)” の例文
去年
(
きよねん
)
の
夏頃
(
なつごろ
)
から
此
(
こ
)
の
稼場
(
かせぎば
)
に
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せ
初
(
はじ
)
め、
川風
(
かはかぜ
)
の
身
(
み
)
に
浸
(
し
)
む
秋
(
あき
)
も
早
(
はや
)
く
過
(
す
)
ぎ、
手袋
(
てぶくろ
)
した
手先
(
てさき
)
も
凍
(
こゞえ
)
るやうな
冬
(
ふゆ
)
になつても
毎夜
(
まいよ
)
休
(
やす
)
まずに
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るので、
今
(
いま
)
では
女供
(
をんなども
)
の
中
(
なか
)
でも一
番
(
ばん
)
古顔
(
ふるがほ
)
になつてゐる。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
腹立
(
はらだ
)
たし
氣
(
げ
)
な
顏
(
かほ
)
をしたものや、ベソを
掻
(
か
)
いたものや、
怖
(
こは
)
さうにおど/\したものなぞが、
前後
(
ぜんご
)
してぞろ/\と
舟
(
ふね
)
から
陸
(
をか
)
へ
上
(
あが
)
つた。
母
(
はゝ
)
に
抱
(
だ
)
かれた
嬰兒
(
あかご
)
の
泣
(
な
)
く
聲
(
こゑ
)
は、
殊
(
こと
)
に
哀
(
あは
)
れな
響
(
ひゞき
)
を
川風
(
かはかぜ
)
に
傳
(
つた
)
へた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
と
苦笑
(
にがわらひ
)
をして
又
(
また
)
俯向
(
うつむ
)
いた……フと
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
くと、
川風
(
かはかぜ
)
に
手尖
(
てさき
)
の
冷
(
つめた
)
いばかり、ぐつしより
濡
(
ぬ
)
らした
新
(
あたら
)
しい、
白
(
しろ
)
い
手巾
(
ハンケチ
)
に——
闇夜
(
やみ
)
だと
橋
(
はし
)
の
向
(
むか
)
うからは、
近頃
(
ちかごろ
)
聞
(
きこ
)
えた
寂
(
さび
)
しい
處
(
ところ
)
、
卯辰山
(
うたつやま
)
の
麓
(
ふもと
)
を
通
(
とほ
)
る、
陰火
(
おにび
)
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“川風”の解説
川風(かわかぜ)とは、河川の周辺で見られる特徴的な風のこと。河風、江風とも。
一般的には、周囲に比べて涼しく湿っておりひんやりとした、川辺の空気でできた風を指す。学術的には、川から川岸や陸地へ、あるいは川岸や陸地から川へと風向が変わる風と、川の水面の上を上流や下流に向かって流れる風との2種類がある。
(出典:Wikipedia)
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“川”で始まる語句
川
川面
川柳
川上
川岸
川下
川原
川越
川端
川辺