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寒山
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かんざん
ふりがな文庫
“
寒山
(
かんざん
)” の例文
拾得
(
じつとく
)
が
食器
(
しよくき
)
を
滌
(
あら
)
ひます
時
(
とき
)
、
殘
(
のこ
)
つてゐる
飯
(
めし
)
や
菜
(
さい
)
を
竹
(
たけ
)
の
筒
(
つゝ
)
に
入
(
い
)
れて
取
(
と
)
つて
置
(
お
)
きますと、
寒山
(
かんざん
)
はそれを
貰
(
もら
)
ひに
參
(
まゐ
)
るのでございます。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
虎に
倚懸
(
よりかか
)
ってみんな昼寝しているのだ。
豊干
(
ぶかん
)
はもとより先生である。僕は
寒山
(
かんざん
)
だか
拾得
(
じっとく
)
だか、それは知らないが、一人の欠けていることが物足りない気がした。
西隣塾記
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
寒山
(
かんざん
)
か
拾得
(
じっとく
)
の叔父さんにでも当る者に無学文盲のこの男があったのではあるまいかと思われた。
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
左の方の柱には古笠と
古蓑
(
ふるみの
)
とが掛けてあつて、右の方の
暖炉
(
だんろ
)
の上には写真板の手紙の額が黒くなつて居る。北側の
間半
(
けんはん
)
の壁には坊さんの書いた
寒山
(
かんざん
)
の詩の小幅が掛つて居るが極めて渋い字である。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
すると七部集の監修をするのも「
空
(
くう
)
」と考へはしなかつたであらうか? 同時に又集を著はすのさへ、実は「悪」と考へる前に「空」と考へはしなかつたであらうか?
寒山
(
かんざん
)
は木の葉に詩を題した。
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
二人は
寒山
(
かんざん
)
と
拾得
(
じつとく
)
のやうに声を合せて笑つた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「はあ」と
言
(
い
)
つて、
閭
(
りよ
)
は
二足
(
ふたあし
)
三足
(
みあし
)
歩
(
ある
)
いてから
問
(
と
)
うた。「それから
唯今
(
たゞいま
)
寒山
(
かんざん
)
と
仰
(
おつ
)
しやつたが、それはどう
云
(
い
)
ふ
方
(
かた
)
ですか。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
寒山
(
かんざん
)
の
忰
(
せがれ
)
6・23(夕)
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
嘯詠
(
しょうえい
)
寒山
(
かんざん
)
に擬し
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
しかし
此
(
この
)
説明
(
せつめい
)
は
功
(
こう
)
を
奏
(
そう
)
せなかつた。
子供
(
こども
)
には
昔
(
むかし
)
の
寒山
(
かんざん
)
が
文殊
(
もんじゆ
)
であつたのがわからぬと
同
(
おな
)
じく、
今
(
いま
)
の
宮崎
(
みやざき
)
さんがメツシアスであるのがわからなかつた。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
最
(
もつと
)
も
窮
(
きう
)
したのは、
寒山
(
かんざん
)
が
文殊
(
もんじゆ
)
で、
拾得
(
じつとく
)
は
普賢
(
ふげん
)
だと
云
(
い
)
つたために、
文殊
(
もんじゆ
)
だの
普賢
(
ふげん
)
だのの
事
(
こと
)
を
問
(
と
)
はれ、それをどうかかうか
答
(
こた
)
へると、
又
(
また
)
その
文殊
(
もんじゆ
)
が
寒山
(
かんざん
)
で
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「はゝあ。
寒山
(
かんざん
)
も
來
(
き
)
てをられますか。それは
願
(
ねが
)
つても
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
です。どうぞ
御苦勞
(
ごくらう
)
序
(
ついで
)
に
厨
(
くりや
)
に
御案内
(
ごあんない
)
を
願
(
ねが
)
ひませう。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
此
(
この
)
「
寒山
(
かんざん
)
拾得
(
じつとく
)
」と
云
(
い
)
ふ
話
(
はなし
)
は、まだ
書肆
(
しよし
)
の
手
(
て
)
にわたしはせぬが、
多分
(
たぶん
)
新小説
(
しんせうせつ
)
に
出
(
で
)
ることになるだらう。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
国清寺に
拾得
(
じっとく
)
と申すものがおります。実は
普賢
(
ふげん
)
でございます。それから寺の西の方に、寒巌という
石窟
(
せきくつ
)
があって、そこに
寒山
(
かんざん
)
と申すものがおります。実は
文殊
(
もんじゅ
)
でございます。
寒山拾得
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“寒山”の意味
《名詞》
冬枯れの寒々とした山。
《固有名詞》
中国唐の時代の禅僧。
(出典:Wiktionary)
“寒山”の解説
寒山(かんざん、生没年不詳)は、中国唐代に台州にある天台山の国清寺にいたとされる伝説的な風狂僧。『寒山子詩』の作者とされる。後世、拾得と共に有髪の姿で禅画の画題とされる。
寒山寺#寒山拾得
(出典:Wikipedia)
寒
常用漢字
小3
部首:⼧
12画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“寒山”で始まる語句
寒山拾得
寒山子
寒山詩
寒山寺
寒山竹