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喝采
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やんや
ふりがな文庫
“
喝采
(
やんや
)” の例文
鍍金の奴、目がくらんで、どたり
突倒
(
つんのめ
)
る。見物
喝采
(
やんや
)
。愛吉も、どんなもんだと胸を叩いたは可いが、こっちあ
蒼
(
あお
)
くなって
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
実の
熟
(
い
)
つた
丹波王母珠
(
たんばほゝづき
)
ほど紅うして、罪も無き高笑ひやら相手もなしの
空示威
(
からりきみ
)
、朋輩の誰の噂彼の噂、
自己
(
おのれ
)
が
仮声
(
こわいろ
)
の何所其所で
喝采
(
やんや
)
を獲たる自慢
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
実の
熟
(
い
)
った丹波
王母珠
(
ほおずき
)
ほど紅うして、罪もなき高笑いやら相手もなしの
空示威
(
からりきみ
)
、朋輩の誰の噂彼の噂、
自己
(
おのれ
)
が
仮声
(
こわいろ
)
のどこそこで
喝采
(
やんや
)
を獲たる自慢
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
大向うが
喝采
(
やんや
)
でない迄も謹んで
演劇
(
しばい
)
をする分にゃあ仕損ないが少ないさ、酔っぱらって出懸けてみなさい、
他
(
ほか
)
の酔っぱらいと酔っぱらいが違うんだよ。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だが、
恁
(
か
)
う
拜
(
をが
)
んだ
處
(
ところ
)
はよ、
閻魔樣
(
えんまさま
)
の
顏
(
かほ
)
と
云
(
い
)
ふものは、
盆
(
ぼん
)
の
十六日
(
じふろくにち
)
に
小遣錢
(
こづかひぜに
)
を
持
(
も
)
つてお
目
(
め
)
に
掛
(
かゝ
)
つた
時
(
とき
)
の
外
(
ほか
)
は、
餘
(
あま
)
り
喝采
(
やんや
)
とは
行
(
ゆ
)
かねえもんだ。……どれ、
急
(
いそ
)
がうか。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
喝采
(
やんや
)
の声のうちに渠は
徐
(
しず
)
かに
面
(
おもて
)
を
擡
(
もた
)
げて、情を含みて浅笑せり。口上は扇を
挙
(
あ
)
げて
一咳
(
いちがい
)
し
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
殺した声と、
呻
(
うめ
)
く声で、どたばた、どしんと音がすると、万歳と、
向
(
むこう
)
二階で
喝采
(
やんや
)
、ともろ声に
喚
(
わめ
)
いたのとほとんど一所に、赤い電燈が、
蒟蒻
(
こんにゃく
)
のようにぶるぶると震えて
点
(
つ
)
いた。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「へい。」と、
思
(
おも
)
はず
口
(
くち
)
へ
出
(
で
)
たのを、はつと
蓋
(
ふた
)
する
色男
(
いろをとこ
)
、
忍
(
しの
)
びの
體
(
てい
)
は
喝采
(
やんや
)
ながら、
忽
(
たちま
)
ち
其
(
そ
)
の
手
(
て
)
で、
低
(
ひく
)
い
鼻
(
はな
)
を
蔽
(
おほ
)
はねば
成
(
な
)
らなかつたのは、
恰
(
あたか
)
も
其
(
そ
)
の
立
(
た
)
たせられた
處
(
ところ
)
が、
廁
(
かはや
)
の
前
(
まへ
)
、は
何
(
ど
)
うであらう。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鶴とは申せど、尻を振って
泥鰌
(
どじょう
)
を
追懸
(
おっかけ
)
る容体などは、余り
喝采
(
やんや
)
とは参らぬ図だ。誰も誰も、
食
(
くら
)
うためには、品も威も下げると思え。さまでにして、手に入れる餌食だ。
突
(
つつ
)
くとなれば会釈はない。
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鶴
(
つる
)
とは申せど、尻を振つて
泥鰌
(
どじょう
)
を
追懸
(
おっか
)
ける
容体
(
ようだい
)
などは、余り
喝采
(
やんや
)
とは参らぬ図だ。誰も誰も、
食
(
くら
)
ふためには、
品
(
ひん
)
も威も下げると思へ。
然
(
さ
)
までにして、手に入れる餌食だ。
突
(
つつ
)
くと成れば会釈はない。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
その
喝采
(
やんや
)
は全く暑中にありて、冬季は坐食す。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
喝采
(
やんや
)
と手を
拍
(
う
)
つもの五七人。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
喝
常用漢字
中学
部首:⼝
11画
采
常用漢字
中学
部首:⾤
8画
“喝采”で始まる語句
喝采組
喝采賛嘆
喝采鼓舞