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咽元
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のどもと
ふりがな文庫
“
咽元
(
のどもと
)” の例文
或
(
あるい
)
はその間に
艱難
(
かんなん
)
辛苦など述立てれば
大造
(
たいそう
)
のようだが、
咽元
(
のどもと
)
通れば熱さ忘れると云うその通りで、艱難辛苦も過ぎて
仕舞
(
しまえ
)
えば何ともない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
句意は
三伏
(
さんぷく
)
の暑き天気にかわきたる
咽元
(
のどもと
)
を
濡
(
うるお
)
さんと冷たき水を飲めば、その水が食道を通過する際も胸中ひややかに感ずる所を詠みたるなり。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
とうっかり向うを向いて便を
達
(
た
)
そうとする処をシュウと抜討ちに
胴腹
(
どうばら
)
を掛けて斬り、又
咽元
(
のどもと
)
を斬りましたから首が半分落るばかりになったのを
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お勢と顔を見合わせると文三は不思議にもガラリ気が変ッて、
咽元
(
のどもと
)
まで込み上げた免職の二字を
鵜呑
(
うの
)
みにして何
喰
(
く
)
わぬ
顔色
(
がんしょく
)
、肚の
裏
(
うち
)
で「もうすこし
経
(
た
)
ッてから」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
心丈夫に車夫の顔を見れば二十五六の色黒く、小男の
痩
(
や
)
せぎす、あ、月に
背
(
そむ
)
けたあの顔が
誰
(
た
)
れやらで有つた、誰れやらに似てゐると人の名も
咽元
(
のどもと
)
まで
転
(
ころ
)
がりながら
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
致しながら人々の寢入りたる樣子を
考
(
かんが
)
へ喜内樣の御病氣
勞
(
つか
)
れにて眠り給ひしを
見澄
(
みすま
)
し一刀に御
咽元
(
のどもと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
五
秒
(
べう
)
、十
秒
(
べう
)
は
大叫喚
(
だいけうくわん
)
、あはや、
稻妻
(
いなづま
)
は
喰伏
(
くひふ
)
せられたと
思
(
おも
)
つたが、
此
(
この
)
犬
(
いぬ
)
尋常
(
じんじやう
)
でない、
忽
(
たちま
)
ちむつくと
跳
(
は
)
ね
起
(
お
)
きて、
折
(
をり
)
から
跳
(
をど
)
り
掛
(
かゝ
)
る
一頭
(
いつとう
)
の
雄獅
(
をじゝ
)
の
咽元
(
のどもと
)
に
噛付
(
くひつ
)
いて、
一振
(
ひとふ
)
り
振
(
ふ
)
るよと
見
(
み
)
へたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
心丈夫
(
こゝろじようぶ
)
に
車夫
(
しやふ
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
れば二十五六の
色
(
いろ
)
黒
(
くろ
)
く、
小男
(
こをとこ
)
の
痩
(
や
)
せぎす、あ、
月
(
つき
)
に
背
(
そむ
)
けたあの
顏
(
かほ
)
が
誰
(
た
)
れやらで
有
(
あ
)
つた、
誰
(
た
)
れやらに
似
(
に
)
て
居
(
ゐ
)
ると
人
(
ひと
)
の
名
(
な
)
も
咽元
(
のどもと
)
まで
轉
(
ころ
)
がりながら
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
聞て何れも驚き集り來るゆゑ
幸手宿
(
さつてじゆく
)
の
騷動
(
さうどう
)
大方ならず我も/\と
提灯
(
ちやうちん
)
携
(
たづさ
)
へ
駈着
(
かけつけ
)
たり是より先平吉は一散に其所へ來て見れば無殘や父平兵衞は
肩先
(
かたさき
)
より
肋
(
ひばら
)
へ掛て八寸程切下られ
咽元
(
のどもと
)
には止めの一刀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
咽
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
元
常用漢字
小2
部首:⼉
4画
“咽”で始まる語句
咽喉
咽
咽喉笛
咽喉仏
咽喉元
咽喉首
咽頭
咽泣
咽笛
咽喉頸