“見澄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みすま50.0%
みす50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、持彦は悠然ゆうぜんとして水をあび、そしてみそぎの行いをすましたのである。それを見澄みすました上の官人は小気味宜こきみよげにわらっていった。
花桐 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
致しながら人々の寢入りたる樣子をかんがへ喜内樣の御病氣つかれにて眠り給ひしを見澄みすまし一刀に御咽元のどもと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仕事にかかった油断を見澄みすまして一気に遣っ付けた仕事だ……という感じが新聞記事を読んだだけで直ぐにピインと来るのではないか。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
吸血鬼は学生がひとりになったところを見澄みすまして、背後うしろから咽喉を絞め、つづいて咽喉笛をザクリとやって血を吸ったというのだネ
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)