見澄みす)” の例文
仕事にかかった油断を見澄みすまして一気に遣っ付けた仕事だ……という感じが新聞記事を読んだだけで直ぐにピインと来るのではないか。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
吸血鬼は学生がひとりになったところを見澄みすまして、背後うしろから咽喉を絞め、つづいて咽喉笛をザクリとやって血を吸ったというのだネ
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これへ男の姿が消えたのを見澄みすました早耳三次、窓ぎわへぴったり身を寄せて、家内なかのようすに耳を立てた。
此處こゝまでこらへたのは、飯屋めしや飼猫かひねこだ、とおもつたからで。う、ぢいさまのとゞかないのを見澄みすまして
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)