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半襟
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はんゑり
ふりがな文庫
“
半襟
(
はんゑり
)” の例文
伯父
(
おぢ
)
さま
喜
(
よろ
)
んで
下
(
くだ
)
され、
勤
(
つと
)
めにくゝも
御座
(
ござ
)
んせぬ、
此巾着
(
このきんちやく
)
も
半襟
(
はんゑり
)
もみな
頂
(
いたゞ
)
き
物
(
もの
)
、
襟
(
ゑり
)
は
質素
(
じみ
)
なれば
伯母
(
おば
)
さま
懸
(
か
)
けて
下
(
くだ
)
され、
巾着
(
きんちやく
)
は
少
(
すこ
)
し
形
(
なり
)
を
換
(
か
)
へて三
之
(
の
)
助
(
すけ
)
がお
辨當
(
べんたう
)
の
袋
(
ふくろ
)
に
丁度
(
てうど
)
宜
(
よ
)
いやら
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『フン、
孰
(
どつち
)
が外聞が惡いんだらう。私や
十歳
(
とを
)
の時から
姉
(
ねえ
)
さんの御奉公してゐたんだよ。其で姉さんの手から、
半襟
(
はんゑり
)
一
懸
(
かけ
)
くれたこともありやしないで。チヨツ利いた
風
(
ふう
)
な事を言つてるよ。』
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
此身
(
このみ
)
は
遊藝
(
ゆうげい
)
手藝學校
(
しゆげいがくかう
)
にも
通
(
かよ
)
はせられて、
其
(
その
)
ほうは
心
(
こゝろ
)
のまゝ、
半日
(
はんにち
)
は
姉
(
あね
)
の
部屋
(
へや
)
、
半日
(
はんにち
)
は
町
(
まち
)
に
遊
(
あそ
)
んで
見
(
み
)
聞
(
き
)
くは
三味
(
さみ
)
に
太皷
(
たいこ
)
にあけ
紫
(
むらさき
)
のなり
形
(
かたち
)
、はじめ
藤色絞
(
ふぢいろしぼ
)
りの
半襟
(
はんゑり
)
を
袷
(
あはせ
)
にかけて
着
(
き
)
て
歩
(
あ
)
るきしに
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
少
(
すこ
)
し
御新造
(
ごしんぞ
)
は
機嫌
(
きげん
)
かいなれど、
目色
(
めいろ
)
顏色
(
かほいろ
)
を
呑
(
の
)
みこんで
仕舞
(
しま
)
へば
大
(
たい
)
した
事
(
こと
)
もなく、
結句
(
けつく
)
おだてに
乘
(
の
)
る
質
(
たち
)
なれば、
御前
(
おまへ
)
の
出樣
(
でやう
)
一つで
半襟
(
はんゑり
)
半
(
はん
)
がけ
前垂
(
まへだれ
)
の
紐
(
ひも
)
にも
事
(
こと
)
は
欠
(
か
)
くまじ、
御身代
(
ごしんだい
)
は
町内
(
てうない
)
第
(
だい
)
一にて
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
少し
御新造
(
ごしんぞ
)
は機嫌かいなれど、目色
顔色
(
かほいろ
)
を
呑
(
の
)
みこんでしまへば大した事もなく、結句おだてに乗る
質
(
たち
)
なれば、
御前
(
おまへ
)
の出様一つで
半襟
(
はんゑり
)
半がけ
前垂
(
まへだれ
)
の
紐
(
ひも
)
にも事は欠くまじ、御身代は町内第一にて
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
この身は遊芸手芸学校にも通はせられて、そのほかは心のまま、半日は姉の部屋、半日は町に遊んで見聞くは
三味
(
さみ
)
に太鼓にあけ紫のなり形、はじめ藤色絞りの
半襟
(
はんゑり
)
を
袷
(
あはせ
)
にかけて着て歩るきしに
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
續
(
つゞ
)
いて
顯
(
あら
)
はれるが
例物
(
れいぶつ
)
さ、
髮
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
自慢
(
じまん
)
の
櫛卷
(
くしまき
)
で、
薄化粧
(
うすげしよう
)
のあつさり
物
(
もの
)
、
半襟
(
はんゑり
)
つきの
前
(
まへ
)
だれ
掛
(
がけ
)
とくだけて、おや
貴郎
(
あなた
)
と
言
(
い
)
ふだらうでは
無
(
な
)
いか、すると
此處
(
こゝ
)
のがでれりと
御座
(
ござ
)
つて、
久
(
ひさ
)
しう
無沙汰
(
ぶさた
)
をした
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
襟
常用漢字
中学
部首:⾐
18画
“半襟”で始まる語句
半襟屋