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千尋
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せんじん
ふりがな文庫
“
千尋
(
せんじん
)” の例文
泡立
(
あはだ
)
つ
波
(
なみ
)
、
逆卷
(
さかま
)
く
潮
(
うしほ
)
、
一時
(
いちじ
)
は
狂瀾
(
きやうらん
)
千尋
(
せんじん
)
の
底
(
そこ
)
に
卷込
(
まきこ
)
まれたが、
稍
(
やゝ
)
暫
(
しばらく
)
して
再
(
ふたゝ
)
び
海面
(
かいめん
)
に
浮上
(
うかびあが
)
つた
時
(
とき
)
は
黒暗々
(
こくあん/\
)
たる
波上
(
はじやう
)
には六千四百
噸
(
とん
)
の
弦月丸
(
げんげつまる
)
は
影
(
かげ
)
も
形
(
かたち
)
もなく
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
途端に、弁信も、竜之助も、あっ! と言って湖面を見たのは、
千尋
(
せんじん
)
の断崖の一方から、今しこの湖水をめがけて、ざんぶと飛び込んだ者があります。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
渠
(
かれ
)
の
前
(
まへ
)
には、
一座
(
いちざ
)
滑
(
なめら
)
かな
盤石
(
ばんじやく
)
の、
其
(
そ
)
の
色
(
いろ
)
、
濃
(
こ
)
き
緑
(
みどり
)
に
碧
(
あを
)
を
交
(
まじ
)
へて、
恰
(
あだか
)
も
千尋
(
せんじん
)
の
淵
(
ふち
)
の
底
(
そこ
)
に
沈
(
しづ
)
んだ
平
(
たひら
)
かな
巌
(
いは
)
を、
太陽
(
ひ
)
の
色
(
いろ
)
も
白
(
しろ
)
いまで、
霞
(
かすみ
)
の
満
(
み
)
ちた、
一塵
(
いちぢん
)
の
濁
(
にご
)
りもない
蒼空
(
あをぞら
)
に
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「近頃評判になっている、大谷
千尋
(
せんじん
)
を御存じだわねエ」
青い眼鏡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
あはれや
千尋
(
せんじん
)
の底の藻屑となり
了
(
をは
)
んぬ。
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
印度洋
(
インドやう
)
とて
千尋
(
せんじん
)
の
水深
(
ふかさ
)
ばかりではない、
斯
(
か
)
く
立浪
(
たつなみ
)
の
騷
(
さわ
)
いで
居
(
を
)
るのは、
確
(
たしか
)
に
其邊
(
そのへん
)
に
大暗礁
(
だいあんせう
)
の
横
(
よこたは
)
つて
居
(
を
)
るとか、
今
(
いま
)
しも
我
(
わ
)
が
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
進航
(
しんかう
)
しつゝある
航路
(
かうろ
)
の
底
(
そこ
)
は
一面
(
いちめん
)
の
大海礁
(
だいかいせう
)
で
蔽
(
おほ
)
はれて
居
(
お
)
るのであらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“千尋”の意味
《名詞》
標高などが非常に高いこと。また、谷などが非常に深いこと。
(出典:Wiktionary)
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
尋
常用漢字
中学
部首:⼨
12画
“千”で始まる語句
千住
千切
千々
千種
千
千歳
千曲川
千鳥
千代
千駄木