トップ
>
催
>
もよおし
ふりがな文庫
“
催
(
もよおし
)” の例文
これは
蓋
(
けだ
)
し一門の大統領、従五位勲三等河野英臣の発議に因て、景色の見物をかねて、久能山の頂で日蝕の観測をしようとする
催
(
もよおし
)
で。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お勢は生得の
出遊
(
である
)
き好き、下地は好きなり
御意
(
ぎょい
)
はよし、菊見の
催
(
もよおし
)
頗
(
すこぶ
)
る妙だが、オイソレというも不見識と思ッたか、手弱く辞退して直ちに同意してしまう。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
次男ラヴェンは
健気
(
けなげ
)
に見ゆる若者にてあるを、アーサー王の
催
(
もよおし
)
にかかる晴の仕合に参り合わせずば、騎士の身の口惜しかるべし。ただ君が栗毛の
蹄
(
ひづめ
)
のあとに
倶
(
ぐ
)
し連れよ。
翌日
(
あす
)
を
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
宴席に園遊会に凡そ人の集るところに芸者といふもの来らざれば興を催す事
能
(
あた
)
はざりしは明治年間四十余年を通じての人情なりけり。年改れば新年の宴あり年尽きんとすれば忘年の
催
(
もよおし
)
あり。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
またいつかの
催
(
もよおし
)
の
夜
(
よる
)
、鏡に向うように火の境を覗いて見て
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
納涼がてらの
催
(
もよおし
)
だが、遠出をかけて、かえりは夜があけるのだから、いずれも相応めかしていて、羽織、
足袋穿
(
たびばき
)
が多かった。
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そんな
催
(
もよおし
)
の事はこれまで聞いたことがない。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
失礼な事を云うようですが、今日の
催
(
もよおし
)
はじめ、貴女方のなさいます慈善は、博くまんべんなく
情
(
なさけ
)
をお懸けになりますので、
旱
(
ひでり
)
に雨を降らせると同様の手段。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いろいろな
催
(
もよおし
)
もあったけれど
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
献立
書
(
がき
)
が、
処々
(
ところどころ
)
、
紅
(
くれない
)
の二重圏点つきの
比羅
(
びら
)
になって、辻々、塀、大寺の門、橋の欄干に
顕
(
あら
)
われて、
芸妓
(
げいしゃ
)
の
屋台囃子
(
やたいばやし
)
とともに、最も注意を引いたのは、仮装行列の
催
(
もよおし
)
であった。
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
当夜は、北町の友達のその座敷に、五人ばかりの
知己
(
ちかづき
)
が集って、袋廻しの運座があった。雪を
当込
(
あてこ
)
んだ
催
(
もよおし
)
ではなかったけれども、
黄昏
(
たそがれ
)
が白くなって、さて
小留
(
こや
)
みもなく
降頻
(
ふりしき
)
る。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
まだ
少
(
わか
)
くって見番の札を引いたが、
家
(
うち
)
の
抱妓
(
かかえ
)
で人に知られた、梅次というのに、何か
催
(
もよおし
)
のあった節、
贔屓
(
ひいき
)
の贈った
後幕
(
うしろまく
)
が、染返しの
掻巻
(
かいまき
)
にもならないで、長持の底に残ったのを
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
とこの桑名、四日市、亀山と、伊勢路へ
掛
(
かか
)
った汽車の中から、おなじ切符のたれかれが——その
催
(
もよおし
)
について名古屋へ行った、私たちの、まあ……興行か……その興行の
風説
(
うわさ
)
をする。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
催
(
もよおし
)
のかかることは、ただ
九牛
(
きゅうぎゅう
)
の
一毛
(
いちもう
)
に過ぎず候。
凱旋門
(
がいせんもん
)
は申すまでもなく、
一廓
(
いっかく
)
数百金を以て建られ候。あたかも記念碑の正面にむかひあひたるが見え候。またその
傍
(
かたわら
)
に、これこそ
見物
(
みもの
)
に候へ。
凱旋祭
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
禰宜 ああ、いやいや、さような
斟酌
(
しんしゃく
)
には決して及ばぬ。料理
方
(
かた
)
が
摺鉢
(
すちばち
)
俎板
(
まないた
)
を
引
(
ひっ
)
くりかえしたとは違うでの、
催
(
もよおし
)
ものの
楽屋
(
がくや
)
はまた一興じゃよ。時に日もかげって参ったし、
大分
(
だいぶ
)
寒うもなって来た。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
秋葉の
旦那
(
だんな
)
、つむじが曲つた。
颶風
(
はやて
)
の如く、
御坊
(
ごぼう
)
の羽黒と気脈を通じて、またゝく
間
(
ま
)
の今度の
催
(
もよおし
)
。
拙道
(
せつどう
)
は即ち
仰
(
おおせ
)
をうけて、都鳥の使者が浜松の本陣へ着いた
処
(
ところ
)
を、風呂にも入れず、縁側から
引攫
(
ひっさら
)
つた。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
催
(
もよおし
)
はまだはじまっていない。
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
催
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“催”を含む語句
雨催
催促
催眠術
雪催
催馬楽
開催
催眠剤
催眠
催主
催合
居催促
御催促
相催
催物
狩催
催嘔
催馬楽歌
駆催
催拍
主催
...