“当込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あてこ60.0%
あてこみ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風通ふうつうあわせぐらいは奮発にあずかれるかも知れないという、内々の当込あてこみがフイになってはたまらない。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
当夜は、北町の友達のその座敷に、五人ばかりの知己ちかづきが集って、袋廻しの運座があった。雪を当込あてこんだもよおしではなかったけれども、黄昏たそがれが白くなって、さて小留こやみもなく降頻ふりしきる。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
誇張した身ぶりだの、仰山な言葉遣だの、当込あてこみ台詞せりふだのは、それほど多く出て来なかった。それにもかかわらず彼は自分とこの御婆おばあさんの間に、少しの気脈も通じていない事に気が付いた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『博覧会を当込あてこみに大分土地を買収なさつたつて。』
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)