“こうふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウフ
語句割合
工夫40.4%
甲府26.3%
鉱夫7.0%
坑夫5.3%
岡阜5.3%
江府3.5%
公父1.8%
国府1.8%
皓膚1.8%
礦夫1.8%
耕夫1.8%
衡府1.8%
黄符1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊佐戸いさどの町の、電気工夫こうふわらすぁ、山男に手足ぃしばらえてたふうだ。」といつかだれかの話した語が、はっきり耳に聞えて来ます。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そうして甲府こうふの町へ小屋をったときには、「曲馬団のトッテンカン」という評判ひょうばんだけで、見物人は毎日ぞくぞくとおしよせて来ました。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
そのおれの力をかんじていたのかも知れない。それにおれには鉱夫こうふどもにさえ馬鹿ばかにはされないかたうでの力がある。
十六日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「いや、わかいことはないだろう。百しゃくばかりげたら、いい鉱脈こうみゃくにぶっつかるようながするが。」と、一人ひとり坑夫こうふは、自信じしんありそうにいいました。
上海の市中には登るべき岡阜こうふもなく、また遠望すべき山影もない。
十九の秋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
芝の源助町に道場をひらいて荒剣こうけんぷう江府こうふの剣界を断然リードして、そのうで、そのたん、ともに無人の境を行くの概あった先生に、神保造酒じんぼうみきという暴れ者があった。神保造酒……無形むぎょう刀流とうりゅう正伝しょうでん
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そこで五百も論陣を張って、旗鼓きこ相当あいあたった。公父こうふ文伯ぶんはくの母季敬姜きけいきょうを引く。顔之推がんしすいの母を引く。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
さるに茲年ことし四月うづきころ、かの童児わらはかりそめの病に臥しけるが、日をておもくなやみけるを四一いたみかなしませ給うて、四二国府こうふ典薬てんやく四三おもだたしきをまで迎へ給へども
と、裏門がギーと開いて、三年前に初めて逢い、彼に福徳を授けて呉れた白髪皓膚こうふの托鉢僧が、そこから忽然と這入って来た。
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
みじめな礦夫こうふの生活をかいたもの、北海道の終身刑囚の脱獄、金龍館きんりゅうかんで、一時あれほどさかっていた歌劇団の没落と俳優たちや周囲の不良群の運命、等々——そのなかでも
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「へえい。以後は決して、こちら一同、畑荒らしはいたしませんし、ご菜園の御用とならば、どんなことでもいたしますから、どうかひとつ、今後はお手下の耕夫こうふ同様におぼしめして」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
王成の祖父は衡府こうふ儀賓、すなわち衡王の婿となっていたので、家に残っている品物の中にその印のある物が多かった。そこで王成は釵を持ってためらっていると、一人の老婆が来て
王成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
富豪は皆、財を捧げて、生命を乞い、寺院や民家は戸ごとに、大賢良師張角——と書いた例の黄符こうふかどに貼って、絶対服従を誓い、まるで鬼神をまつるように、あがめ恐れた。そうした現状にあった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)