“正伝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうでん75.0%
せいでん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母親から正伝しょうでんを伝えられたと申すことでございますが、なに、それははたで聞いていてほんとに陰気な歌なのでございます、三味の手にしましても数の知れたものでございます
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
教外別伝を説くものの主張はこうである、釈迦は一代の教法を宣説するほかに、さらに拈華瞬目ねんげしゅんもくのとき破顔微笑はがんみしょうした摩訶迦葉まかかしょう正法眼蔵涅槃妙心しょうぼうげんぞうねはんみょうしん正伝しょうでんした、それを嫡々相承ちゃくちゃくそうじょうしたのが禅宗である。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
敢て不敵になって、書きはしたが、小説が読まれれば読まれるほど、作家の創意と、正伝せいでんの史実とが、将来、混淆こんこうされてゆかれそうなおそれがある。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)