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青竹
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あおだけ
ふりがな文庫
“
青竹
(
あおだけ
)” の例文
女
(
おんな
)
は、
青竹
(
あおだけ
)
のつえをついて、
山
(
やま
)
を
上
(
のぼ
)
りはじめました。やがて、
峠
(
とうげ
)
に
達
(
たっ
)
しますと、そこに三
人
(
にん
)
の
男
(
おとこ
)
が
立
(
た
)
って
待
(
ま
)
っていました。
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それでも
兄神
(
あにがみ
)
はやはり
約束
(
やくそく
)
を
果
(
は
)
たそうとしませんでした。すると
女神
(
めがみ
)
は
出石川
(
いずしがわ
)
の中の
島
(
しま
)
に
生
(
は
)
えていた
青竹
(
あおだけ
)
を
切
(
き
)
って
来
(
き
)
て、目の
荒
(
あら
)
いかごをこしらえました。
春山秋山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「里見さん」と呼んだ時に、美禰子は
青竹
(
あおだけ
)
の
手欄
(
てすり
)
に手を突いて、心持ち首をもどして、三四郎を見た。なんとも言わない。手欄のなかは養老の滝である。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
都田川
(
みやこだがわ
)
の
右岸
(
うがん
)
には、
青竹
(
あおだけ
)
をくんだ
矢来
(
やらい
)
の先が、
針
(
はり
)
の山のように見えている。そのまわりに、うわさを聞きつたえて
集
(
あつ
)
まった群集が、ヒシヒシと
押
(
お
)
していた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
午前十時と云う
触込
(
ふれこ
)
みなので、十一時に寺本さんの家に往って見ると、
納屋
(
なや
)
と上塗せぬ
土蔵
(
どぞう
)
の間の大きな柿の木の蔭に村の
衆
(
しゅう
)
がまだ五六人、紙旗を
青竹
(
あおだけ
)
に
結
(
ゆ
)
いつけて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
山
(
やま
)
へ
雪
(
ゆき
)
がくるようになると、ひよどりが
裏
(
うら
)
の
高
(
たか
)
いかしの
木
(
き
)
に
鳴
(
な
)
くのであります。
正雄
(
まさお
)
は、
縁側
(
えんがわ
)
にすわって、
切
(
き
)
ってきた
青竹
(
あおだけ
)
に
小
(
ちい
)
さな
穴
(
あな
)
をあけていました。
へちまの水
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此洋服を着て甲州街道で新に買った肥桶を
青竹
(
あおだけ
)
で担いで帰って来ると、八幡様に寄合をして居た村の
衆
(
しゅう
)
がドッと笑った。
引越後
(
ひっこしご
)
間
(
ま
)
もなく雪の日に老年の叔母が東京から尋ねて来た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
子供
(
こども
)
が、
青竹
(
あおだけ
)
を
切
(
き
)
って、
造
(
つく
)
った
管笛
(
くだぶえ
)
を
吹
(
ふ
)
くように、ピイ、ピイ、
鳥
(
とり
)
がなくので、
広
(
ひろ
)
い、
隣
(
となり
)
の
庭先
(
にわさき
)
を
見下
(
みお
)
ろすと、ひよどりが、
青木
(
あおき
)
の
枝
(
えだ
)
にきて
赤
(
あか
)
い
実
(
み
)
を
争
(
あらそ
)
っているのでした。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
玉石
(
たまいし
)
の
頭
(
あたま
)
から、すべり
落
(
お
)
ちた
青竹
(
あおだけ
)
を、
口
(
くち
)
をゆがめながらもとへ
直
(
なお
)
して、おじいさんは、
四
(
よ
)
つ
目垣
(
めがき
)
の
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
っていました。いたずら
子
(
こ
)
がきて、
抜
(
ぬ
)
こうとするのだと
思
(
おも
)
ったのです。
生きぬく力
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
竹
常用漢字
小1
部首:⽵
6画
“青竹”で始まる語句
青竹箆
青竹色