證人しようにん)” の例文
新字:証人
王樣わうさま氣遣きづかはしげに白兎しろうさぎ御覽ごらんになりました、白兎しろうさぎ低聲こゞゑで、『陛下へいか證人しようにん相手方あひてかた證人しようにん詰問きつもんせらるゝ必要ひつえうがあります』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
ぬすみて同人へ送り彼の金をかたり取其後村方を出奔しゆつぽん致す申合まをしあはせのふみありしにより私し是を以て九助の證人しようにんとなり右の金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もとんだうんのわるいつまらぬやつ見込みこまれて可愛かあいさうなことをしたといへば、イヤあれは得心とくしんづくだとひまする、あの夕暮ゆふぐれ、おてらやま二人ふたりたちばなしをしてたといふたしかな證人しようにんもござります
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
第一だいいち證人しようにんせ』と王樣わうさままをされました。白兎しろうさぎは三たび喇叭らつぱいて『第一だいいち證人しようにん!』とこゑをかけました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
御連おつれ申ただけもつけの幸ひあんじるよりうむが安いとは此事なるべしと道々みち/\はなながら馬喰町ばくろちやうへぞかへりける是より長兵衞長八は相談さうだんして大橋文右衞門の一件を證人しようにんになりて訴へ出んと願書を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つぎなる證人しようにんべ』それから王樣わうさまひくこゑ女王樣ぢよわうさまに、『實際じつさい、あの、御身おんみつぎなる證人しようにん相手方あひてかた證人しようにん詰問きつもんしなければならない。ひど頭痛づつうがしてた!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
はからずもお光殿より尋ねられ迂濶うつかり口がすべりしを是非ぜひ證人しようにんたつべしとお光殿をば同道なし其處そこらるゝ長助殿にだんじ付られ仕方しかたもなく斯樣かやうのことに成たるわけ何樣どうぞ勘辨して下されと兩手をあはせてなみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)