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せいごん
ふりがな文庫
“
誓言
(
せいごん
)” の例文
サン やい、グレゴリー、
誓言
(
せいごん
)
ぢゃ、こちとらは
石炭
(
コール
)
なんぞは
擔
(
かつ
)
ぐまいぞよ、
假
(
かり
)
にも。(不面目な賤しい
仕事
(
しごと
)
なんぞはすまいぞよ)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
女が
真面目
(
まじめ
)
で、この
誓言
(
せいごん
)
めいた事を言うのが、男には異様に感ぜられた。今の刹那の心持ちでは、男のためには、女は
誰
(
たれ
)
でも好いのである。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
すなわち、彼が望みの宝をお
遣
(
つかわ
)
しになりましたに因って、是非に及ばず、
誓言
(
せいごん
)
の通り、娘を波に沈めましたのでござります。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一つには
誓言
(
せいごん
)
の手前もある。そうしてまた一つには、——己は復讐を恐れると云った。それも決して嘘ではない。しかしその上にまだ何かある。
袈裟と盛遠
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
かくて直ちに清兵衛が嫡子を召され、御前において
盃
(
さかずき
)
を申付けられ、某は
彼者
(
かのもの
)
と互に意趣を存ずまじき
旨
(
むね
)
誓言
(
せいごん
)
いたし候。
興津弥五右衛門の遺書
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
それは手前が本尊阿弥陀如来の前で
誓言
(
せいごん
)
立てても苦しゅうござらぬ。たとい
何人
(
なんぴと
)
がなんと申そうとも、左様の儀は……
半七捕物帳:22 筆屋の娘
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
だがやくそくも
誓言
(
せいごん
)
もいっこう役には立たなかった。かれはちっとも早く帰ったことはなかった。一ぱいでもお酒がのどにはいったら、もうめちゃめちゃであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
葉子はすぐいらいらして、何事もあばかないではおくものかと心の中で自分自身に
誓言
(
せいごん
)
を立てながら
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
宙天
(
ちゅうてん
)
の三日月へ合掌して、こう
誓言
(
せいごん
)
をたてた青年の発足を、彼はいま、新たに胸へ呼び返していた。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その証拠にお前に見せる物がある。この手紙の一束を見てくれい。(忙がしげに
抽斗
(
ひきだし
)
を開け、一束の手紙を取り
出
(
いだ
)
す。)恋の
誓言
(
せいごん
)
、恋の
悲歎
(
ひたん
)
、何もかもこの中に書いてはある。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
己は只即坐に立ち上がつて、さつき気にした、あの窓の鎖してある部屋に往けば好い。そこには寝台の上に眠つてゐる女があると云ふのだ。それに就いて己は
誓言
(
せいごん
)
をさせられた。
復讐
(新字旧仮名)
/
アンリ・ド・レニエ
(著)
それから窓の扉も、戀人同士が囁き交す、
誓言
(
せいごん
)
の出口に間に合ふだけの幅を殘して
閉
(
し
)
めてしまひ、私はこつそり椅子に歸りました。するとそのときその二人
連
(
づれ
)
が這入つて來たのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そしてあなたのあの心強い
誓言
(
せいごん
)
を得たのだ。あなたはそれを忘れはなさるまい。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
どうぞ
誓言
(
せいごん
)
をして下さい。事によつたら却つてそれが本当だかも知れません。わたしは知らないのですが、わたしは人を殺したのです。誤解してはいけませんよ。それはあそこでしたのです。
フロルスと賊と
(新字旧仮名)
/
ミカイル・アレクセーヴィチ・クスミン
(著)
まこと然らば
誓言
(
せいごん
)
を立つべしと、深く詩を好ませたもう余りに
逼
(
せま
)
って御尋ねあると、文時ここに至って誓言は申上げず、まことには文時が詩は一段と上に居り候、と申して逃げ出してしまったので
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
柳田の挙動に気を呑まれたというわけではなかろうが、最初の約束に、一度限り見せて進ぜる、いかにも一度限り、苦しくない——という
誓言
(
せいごん
)
が物を言って、そこでそれ以上の註文は出せないらしい。
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
第七十八回 チベット人の
誓言
(
せいごん
)
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
ヂュリ
誓言
(
せいごん
)
には
及
(
およ
)
びませぬ。
若
(
も
)
し
又
(
また
)
、
誓言
(
せいごん
)
なさるなら、わたしが
神樣
(
かみさま
)
とも
思
(
おも
)
ふお
前
(
まへ
)
の
身
(
み
)
をお
懸
(
か
)
けなされ、すればお
言葉
(
ことば
)
を
信
(
しん
)
じませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
しかもこの己の恐怖は、己が
誓言
(
せいごん
)
をした
後
(
あと
)
で、袈裟が蒼白い顔に
片靨
(
かたえくぼ
)
をよせながら、目を伏せて笑ったのを見た時に、裏書きをされたではないか。
袈裟と盛遠
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「武士は
誓言
(
せいごん
)
をしたからは、一命をもすてる。よしや由緒があろうとも、おぬしの身に着けている物の中で、わしが望むのは大小ばかりじゃ。ぜひくれい」
佐橋甚五郎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
こうして
誓言
(
せいごん
)
を立てた以上は、かならず嘘はつかねえから、まあ安心して話して聞かせるがいいじゃあねえか
半七捕物帳:37 松茸
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それは
本統
(
ほんとう
)
はクララが始めから考えていた事なのだ。十六の
歳
(
とし
)
から神の子
基督
(
キリスト
)
の
婢女
(
しもべ
)
として生き通そうと誓った、その神聖な
誓言
(
せいごん
)
を忘れた報いに地獄に落ちるのに何の不思議がある。
クララの出家
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「どこにこの
誓言
(
せいごん
)
が行われたか。——わしは今もって、この中国七州しか持たぬ」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わたくしはただあなたがいかなる
権力
(
けんりょく
)
によって、このご
命令
(
めいれい
)
をお発しになったか、それさえ
承知
(
しょうち
)
いたしますれば、さっそくおおせつけに
服従
(
ふくじゅう
)
いたしますことを、つつしんで
誓言
(
せいごん
)
いたしまする」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
けさわしに対して
誓言
(
せいごん
)
をしたのだから。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
あゝ、
俺
(
おれ
)
は
今
(
いま
)
までに
戀
(
こひ
)
をしたか? やい、
眼
(
まなこ
)
よ、せなんだと
誓言
(
せいごん
)
せい!
今夜
(
こんや
)
といふ
今夜
(
こんや
)
までは、
眞
(
まこと
)
の
美人
(
びじん
)
をば
見
(
み
)
なんだわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
本人身の上に別状なきことは武士の
誓言
(
せいごん
)
相違あるまじく候、菊園一家の者に心配無用と御伝え
被下度
(
くだされたく
)
、貴殿にも御探索御見合せ被下度候、
先
(
まず
)
は右申入度、早々。
半七捕物帳:56 河豚太鼓
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
して見れば、
誓言
(
せいごん
)
までしたあの人が、忍んで来ないと云う筈はない。——あれは風の音であろうか——あの日以来の苦しい思が、今夜でやっと尽きるかと思えば、
流石
(
さすが
)
に気の緩むような心もちもする。
袈裟と盛遠
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“誓言”の意味
《名詞》
神仏への誓いを言うこと。また、その言葉。
(出典:Wiktionary)
誓
常用漢字
中学
部首:⾔
14画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“誓言”で始まる語句
誓言破
誓言立