行屆ゆきとゞ)” の例文
新字:行届
立てゝ三歳なる文藏を守立もりたてて奉公人の取締とりしまり行屆ゆきとゞきしかば漸次々々しだい/\勝手かつてよくなりし故所々へ貸金とうもいたし番頭に忠兵衞と言者いふもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しか村民そんみんあひだにはかういふ非常時ひじようじたいする訓練くんれんがよく行屆ゆきとゞいてゐたとえ、老幼男女ろうようだんじよ第一だいいち火災防止かさいぼうしつとめ、ときうつさず人命救助じんめいきゆうじよ從事じゆうじしたのであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
必定ひつぢゃうなにかと行屆ゆきとゞかぬがちであらうわい。え、こりゃ、むすめはロレンス御坊ごばうところたか?
平次の言葉は嚴重な行屆ゆきとゞいたものでした。
こしらへ又其外の氣配きくばりも坊主でなければ萬事行屆ゆきとゞかず其の上掛合かけあひも致す旁々かた/″\以て汝は大役で有たナ先々まづ/\其儀は夫でし/\シテ願山ぐわんざん汝が世話を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
地震ぢしんともな火災かさい大抵たいてい地震ぢしんのちおこるから、其等それらたいしては注意ちゆうい行屆ゆきとゞき、小火ぼやうち消止けしとめる餘裕よゆうもあるけれども、潰家かいかしたから徐々じよ/″\がるものは
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
あづけるぞとのこる處無く差※さしづあつて原田大右衞門歸宅致しけるよつ公儀おかみ御詮議ごせんぎ行屆ゆきとゞきしものなりと人々感心したりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それで噴火ふんか珍現象ちんげんしよう收録しゆうろくするには、いきほひ海外かいがい火山かざん材料ざいりようあふがざるをなくなる。勿論もちろんそれには研究けんきゆう行屆ゆきとゞいてゐるのと、さうでないとの關係かんけいくははつてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)