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背骨
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せぼね
ふりがな文庫
“
背骨
(
せぼね
)” の例文
さまで大きくもあらぬ
径
(
けい
)
六寸程の比較的
若木
(
わかぎ
)
であるが、魚の
背骨
(
せぼね
)
の一方を削った様に枝は皆北方へ出て、南へは唯一本しか出て居ない。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
瞬間
(
しゅんかん
)
、絶望的なものが
満
(
み
)
ち
潮
(
しお
)
のように押しよせてきたが、昔のままの教室に、昔どおりに
机
(
つくえ
)
と
椅子
(
いす
)
を窓べりにおき、外を見ているうちに、
背骨
(
せぼね
)
はしゃんとしてきた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
彼女は
怯
(
お
)
ず
怯
(
お
)
ず
椅子
(
いす
)
を離れ、
目八分
(
めはちぶん
)
に杯をさし上げたまま、いつか
背骨
(
せぼね
)
さえ震え出したのを感じた。
たね子の憂鬱
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そのわしの村でも、この
背骨
(
せぼね
)
の
節
(
ふし
)
の四ツ
目
(
め
)
に、
癲癇
(
てんかん
)
の
灸
(
きゅう
)
をすえたのは、おらの子だけでございます
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで沙翁は多くある局部のうちで、ここを想像するのが一番いいと教えてくれたのであります。その教えてくれたのは、帝王の足でもない、手でもない。
乃至
(
ないし
)
は
背骨
(
せぼね
)
でもない。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
もともと首を入れさせるためだったかもしれないが、とにかくそこに首をさし入れないことには、
背骨
(
せぼね
)
がポキンと折れてしまいそうだった。だから
止
(
や
)
むを得ず、佐々は首をさし入れた。
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼
(
かれ
)
は
泳
(
およ
)
がんと
爲
(
す
)
るものゝやうに
兩手
(
りやうて
)
を
動
(
うご
)
かして、
誰
(
たれ
)
やらの
寐臺
(
ねだい
)
にやう/\
取縋
(
とりすが
)
つた。と
又
(
また
)
も
此時
(
このとき
)
振下
(
ふりおろ
)
したニキタの
第
(
だい
)
二の
鐵拳
(
てつけん
)
、
背骨
(
せぼね
)
も
歪
(
ゆが
)
むかと
悶
(
もだ
)
ゆる
暇
(
ひま
)
もなく
打續
(
うちつゞい
)
て、
又々
(
また/\
)
三
度目
(
どめ
)
の
鐵拳
(
てつけん
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その外、
背骨
(
せぼね
)
の曲り方、
肩胛骨
(
けんこうこつ
)
の開き工合、腕の長さ、太腿の太さ、或は
尾骶骨
(
びていこつ
)
の長短など、それらの凡ての点を綜合して見ますと、どんな似寄った背恰好の人でも、どこか違った所があります。
人間椅子
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
実は
私
(
あっし
)
も、あんまり不思議なので、そん時院長さんに
訊
(
き
)
いたんですが、何でも足の神経っていう奴は、みんな
背骨
(
せぼね
)
の下から三つ目とか四つ目とかに在る、神経の親方につながっているんだそうです。
一足お先に
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
キーシュは熊の
背骨
(
せぼね
)
をしゃぶり終って立ちあがりました。
負けない少年
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
背骨
(
せぼね
)
まがりのあまのじゃく
まざあ・ぐうす
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
この手は
背骨
(
せぼね
)
の矯正者
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
すると
漠々
(
ばくばく
)
たる雲の海から、黒い山脈の
背骨
(
せぼね
)
がもっこりと見えだした。竹童はどうにかして、ここから降りようと
苦策
(
くさく
)
を案じ、いきなり手をのばして
鷲
(
わし
)
の両眼をふさいでしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼
(
かれ
)
は
泳
(
およ
)
がんとするもののように
両手
(
りょうて
)
を
動
(
うご
)
かして、
誰
(
たれ
)
やらの
寐台
(
ねだい
)
にようよう
取縋
(
とりすが
)
った。とまたもこの
時
(
とき
)
振下
(
ふりおろ
)
したニキタの
第
(
だい
)
二の
鉄拳
(
てっけん
)
、
背骨
(
せぼね
)
も
歪
(
ゆが
)
むかと
悶
(
もだ
)
ゆる
暇
(
ひま
)
もなく
打続
(
うちつづい
)
て、またまた三
度目
(
どめ
)
の
鉄拳
(
てっけん
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その横に年の頃は十七八で君とか僕とか生意気な事をべらべら
喋舌
(
しゃべ
)
ってるのはこの近所の書生だろう。そのまた次に妙な
背中
(
せなか
)
が見える。尻の中から
寒竹
(
かんちく
)
を押し込んだように
背骨
(
せぼね
)
の節が
歴々
(
ありあり
)
と出ている。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
背骨
(
せぼね
)
まがり
まざあ・ぐうす
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
背骨
(
せぼね
)
の七ツ目の
節
(
ふし
)
にはお
諏訪
(
すわ
)
さまの
禁厭灸
(
まじないきゅう
)
がすえてごぜえます。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“背骨(
脊椎
)”の解説
脊髄
脊椎(せきつい、英語:spine, vertebral column)は、一般的に背骨といわれている部分を指す。動物の身体を重力から内部で支える役割を持っている(内骨格)。
なお、動物の分類上は、脊椎の有無によって脊椎動物(ヒトを含む)と無脊椎動物とに分けられる。
(出典:Wikipedia)
背
常用漢字
小6
部首:⾁
9画
骨
常用漢字
小6
部首:⾻
10画
“背”で始まる語句
背後
背
背負
背中
背丈
背戸
背嚢
背向
背景
背馳