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罅
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ひゞ
ふりがな文庫
“
罅
(
ひゞ
)” の例文
おなじく、
深
(
ふか
)
い
罅
(
ひゞ
)
のはいつた
肉體
(
からだ
)
をもつてゐるわたしは、これから
海
(
うみ
)
に
行
(
ゆ
)
かうとしてゐたので、一つはしばらく
先生
(
せんせい
)
にもお
目
(
め
)
に
懸
(
かゝ
)
れまいと
思
(
おも
)
つて。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
もっとも
時
(
とき
)
には
大形
(
おほがた
)
の
土器
(
どき
)
に
罅
(
ひゞ
)
がはひつたり
破
(
わ
)
れたりした
時
(
とき
)
、
兩側
(
りようがは
)
に
孔
(
あな
)
をあけて
紐
(
ひも
)
で
縛
(
しば
)
りつけたものがないではありませんが、
多
(
おほ
)
くは
捨
(
す
)
てゝしまつたものと
見
(
み
)
え
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
其處
(
そこ
)
はひつといはれて
居
(
ゐ
)
る。ひつに
大
(
おほ
)
きな
罅
(
ひゞ
)
が
入
(
い
)
つたのである。
柄
(
え
)
がやがてがた/\に
動
(
うご
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
罅
(
ひゞ
)
の入つた斑點に汚れた黄色い壁に向つて、これからの生涯を過去の所爲と罪報とに
項低
(
うなだ
)
れ乍ら、足に
胼胝
(
たこ
)
の出來るまで坐り通したら
奈何
(
どう
)
だと魔の聲にでも決斷の
臍
(
ほぞ
)
を囁かれるやうな思ひを
崖の下
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
これ千代
毀
(
わ
)
りようも有ろうのに、ちょっと欠いたとか、
罅
(
ひゞ
)
が入った位ならば、是れ迄の精勤の
廉
(
かど
)
を
以
(
もっ
)
て
免
(
ゆる
)
すまいものでもないが、斯う大きく毀れては何うも免し難い、これ、何は居らんか、何や
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
縁の戸にひびく霜夜の玻璃の
罅
(
ひゞ
)
ひたなげき
寢
(
いね
)
ず御寶我は
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「こんだこさ
大丈夫
(
だいぢようぶ
)
だ、
先
(
せん
)
にやどうして
罅
(
ひゞ
)
なんぞいつたけかよ」
鍛冶
(
かぢ
)
は
汗
(
あせ
)
の
額
(
ひたひ
)
を
勘次
(
かんじ
)
に
向
(
む
)
けて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
縁の戸にひびく霜夜の玻璃の
罅
(
ひゞ
)
ひたなげき
寝
(
いね
)
ず御宝我は
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
彼
(
かれ
)
は
又
(
また
)
煙草
(
たばこ
)
を
吸
(
す
)
ひつけようとしては
羅宇
(
らう
)
に
罅
(
ひゞ
)
が
入
(
い
)
つたのを
知
(
し
)
つた。
彼
(
かれ
)
はくた/\に
成
(
な
)
つた
紙
(
かみ
)
を
袂
(
たもと
)
から
探
(
さぐ
)
り
出
(
だ
)
してそれを
睡
(
つば
)
で
濡
(
ぬ
)
らして
極
(
きは
)
めて
面倒
(
めんだう
)
にぐる/\と
其
(
そ
)
の
罅
(
ひゞ
)
を
捲
(
ま
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
罅
(
ひゞ
)
入りし
珈琲碗
(
カウヒわん
)
に
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
罅
漢検1級
部首:⽸
17画
“罅”を含む語句
罅隙
罅裂
裂罅
罅割
氷罅
岩罅
巖罅
氷河裂罅
罅壊
罅欠
罅痕
罅破
罅穴
罅這
罅間
裂罅割