“罅痕”の読み方と例文
読み方割合
ひびたけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの子についちゃ実にかわいそうな話があるんでね。私はお隅さんを見ると、罅痕ひびたけの入った茶椀ちゃわんを思出さずにいられやせんのさ。まあ聞いてくれ給え」
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私があの子を見ると、罅痕ひびたけの入った茶椀を思出すと言ったは、こういう訳でさ。君もその番人の顔が見たいと思うでしょう。なんなら大屋の停車場へついでに寄って見給え。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)