“項低”の読み方と例文
読み方割合
うなだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風もなく麗かな晩秋の日光を一ぱいに浴びた靜かな線路の上を足早に横切る項低うなだれた彼女の小さな姿が幽かに見えた。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
真の婚約の主題——二人の人間がその余りにも短い一生の間をどれだけお互に幸福にさせ合えるか? あらがいがたい運命の前にしずかに頭を項低うなだれたまま、互に心と心と、身と身とを温め合いながら
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
しかし鴨田学士は、今度は何も云わずに項低うなだれていた。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)