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ふでや
ふりがな文庫
“
筆屋
(
ふでや
)” の例文
いろいろの
店
(
みせ
)
にまじって、一けんの
筆屋
(
ふでや
)
がありました。おじいさんが、
店先
(
みせさき
)
にすわって
太
(
ふと
)
い
筆
(
ふで
)
や、
細
(
ほそ
)
い
筆
(
ふで
)
をつくっていました。
山に雪光る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あすこでござんすよ。あの
筆屋
(
ふでや
)
の
前
(
まえ
)
から
両替
(
りょうがえ
)
の
看板
(
かんばん
)
の
下
(
した
)
を
通
(
とお
)
ってゆく、あの
頭巾
(
ずきん
)
をかぶった
後姿
(
うしろすがた
)
。——」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
團子屋
(
だんごや
)
の
頓馬
(
とんま
)
も
唯
(
たゞ
)
は
置
(
おか
)
ぬと
潮
(
うしほ
)
のやうに
沸
(
わき
)
かへる
騷
(
さわ
)
ぎ、
筆屋
(
ふでや
)
が
軒
(
のき
)
の
掛提燈
(
かけぢようちん
)
は
苦
(
く
)
もなくたゝき
落
(
おと
)
されて、
釣
(
つり
)
らんぷ
危
(
あぶ
)
なし
店先
(
みせさき
)
の
喧嘩
(
けんくわ
)
なりませぬと
女房
(
にようぼう
)
が
喚
(
わめ
)
きも
聞
(
きか
)
ばこそ、
人數
(
にんず
)
は
大凡
(
おほよそ
)
十四五
人
(
にん
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
よくできたと、
学校
(
がっこう
)
の
先生
(
せんせい
)
からも、お
父
(
とう
)
さんからも、ほめられました。また、
筆屋
(
ふでや
)
のおじいさんは、
字
(
じ
)
に、たましいがはいっていると、たいへんほめてくれました。
山に雪光る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どうもしやァしませんけれど、いまそこで、
筆屋
(
ふでや
)
さんの
黒
(
くろ
)
がじゃれたもんだから。……」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
あとで
聞
(
き
)
いた
時
(
とき
)
に
直樣
(
すぐさま
)
仕
(
し
)
かへしに
行
(
ゆ
)
かうと
言
(
い
)
つたら、
親父
(
とつ
)
さんに
頭
(
あたま
)
から
小言
(
こゞと
)
を
喰
(
く
)
つて
其時
(
そのとき
)
も
泣寢入
(
なきねいり
)
、
一昨年
(
おととし
)
はそらね、お
前
(
まへ
)
も
知
(
し
)
つてる
通
(
とほ
)
り
筆屋
(
ふでや
)
の
店
(
みせ
)
へ
表町
(
おもてまち
)
の
若衆
(
わかいしゆ
)
が
寄合
(
よりあつ
)
て
茶番
(
ちやばん
)
か
何
(
なに
)
かやつたらう
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
眞
(
ま
)
一
文字
(
もんじ
)
に
驅
(
か
)
けて
人中
(
ひとなか
)
を
拔
(
ぬ
)
けつ
潜
(
くゞ
)
りつ、
筆屋
(
ふでや
)
の
店
(
みせ
)
へをどり
込
(
こ
)
めば、三五
郎
(
らう
)
は
何時
(
いつ
)
か
店
(
みせ
)
をば
賣仕舞
(
うりしま
)
ふて、
腹掛
(
はらがけ
)
のかくしへ
若干金
(
なにがし
)
かをぢやらつかせ、
弟妹
(
おとうといもと
)
引
(
ひき
)
つれつゝ
好
(
す
)
きな
物
(
もの
)
をば
何
(
なん
)
でも
買
(
か
)
への
大兄樣
(
おあにいさん
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
筆
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“筆屋”で始まる語句
筆屋幸兵衛