トップ
>
神樂
>
かぐら
ふりがな文庫
“
神樂
(
かぐら
)” の例文
新字:
神楽
二丁目の茶屋新四郎へ行つて見ると、
三輪
(
みのわ
)
の萬七が、子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉をつれて早くも駈け付け、血眼の調べの眞つ最中でした。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
水
(
みづ
)
汲上
(
くみあ
)
ぐる
釣瓶
(
つるべ
)
の
音
(
おと
)
、
機
(
はた
)
を
織
(
お
)
る
音
(
おと
)
、
鐘
(
かね
)
の
聲
(
こゑ
)
、
神樂
(
かぐら
)
の
響
(
ひゞき
)
、
騷然
(
さうぜん
)
、
雜然
(
ざつぜん
)
、
業
(
げふ
)
に
聲
(
こゑ
)
ありて
默
(
もく
)
するは
無
(
な
)
く、
職
(
しよく
)
に
音
(
おと
)
ありて
聞
(
きこ
)
えざるは
無
(
な
)
きに
到
(
いた
)
れり。
鉄槌の音
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし「祭禮の節は
不相變御厚情蒙
(
あひかはらずごこうせいかうむ
)
り
難有由時々申出候
(
ありがたきよしじゞまうしいでそろ
)
」と云つてあるから、江戸から
神樂
(
かぐら
)
の笛を吹きに往く人であつたのではなからうか。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
その晩三輪の萬七は、子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉始め、多勢の下つ引を狩り出して怪盜
鼬
(
いたち
)
小僧を、向柳原の一角に追ひ込んでしまつたのです。
銭形平次捕物控:214 鼬小僧の正体
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ちやるめらを
吹
(
ふ
)
く、さゝらを
摺
(
す
)
る、
鈴
(
ベル
)
を
鳴
(
な
)
らしたり、
小太鼓
(
こだいこ
)
を
打
(
う
)
つたり、
宛然
(
まるで
)
お
神樂
(
かぐら
)
のやうなんですがね、
家
(
うち
)
が
大
(
おほき
)
いから、
遠
(
とほ
)
くに
聞
(
きこ
)
えて、
夜中
(
よなか
)
の、あの
魔
(
ま
)
もののお
囃子
(
はやし
)
見
(
み
)
たやうよ
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
親分、
三輪
(
みのわ
)
の萬七の子分、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉だらうぢやないか。——
手前
(
てめえ
)
の親分の平次は、三輪の繩張を荒して、事毎に恥をかゝせやがる。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
板戸の前には萬七の子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉が頑張つて居りますが、平次の顏を見ると、白い眼を見せながらも、そつと側に身を寄せます。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
池田屋は三輪の萬七とその子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉が見張り、平次が頑張つて調べを續けると、
氣拙
(
きまづ
)
いことになりさうだつたのです。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
變へて飛んで行く、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉の野郎が癪にさはつたんで。——それに千兩ありや、親分に何時まで貧乏させることはないし
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「今朝友達に見せてゐるところを、運惡く城彈三郎殺しの下手人搜しに來て居る、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉に見られてしまつたんです」
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三輪の萬七はさう言つて、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉を振向きました。何やら目くばせすると、苦い笑が二人の顏をニヤリと走ります。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
番屋へ行つて見ると、お半はすつかり
潮垂
(
しほた
)
れて、運命を待つ姿でした。その側で口書きを取つて居るのは、得意滿面の三輪の萬七、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉。
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
番所へ顏を出すと、三輪の萬七とお
神樂
(
かぐら
)
の清吉は、自分達の手柄に陶醉して、すつかり好い機嫌になつてをりました。
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「三輪の萬七親分は、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉をうんと働かせて、新助の身持と、越後屋へ入るまでの奉公先を洗つて居ますよ」
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そして、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉の縛つた下女のお伊曾が許されて間もなく、散々叱られた上、家へ歸されたのは、平次に取つては珍らしい見込違ひだつたのです。
銭形平次捕物控:254 茶汲み四人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三輪の萬七とお
神樂
(
かぐら
)
の清吉はプリプリして居りますが、與力の
鑑識
(
めがね
)
ですることへ、文句の付けやうもありません。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三輪の萬七とお
神樂
(
かぐら
)
の清吉は、早くから來て頑張り、出入りをやかましくいひましたが、何分多勢の奉公人や客のことでもあり、半日でヘトヘトに
疲
(
つか
)
れて
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「又お
神樂
(
かぐら
)
の清吉などに横合から飛出されちや
癪
(
しやく
)
だ、今度はあつしの手柄にさしてくれまいか、錢形の——」
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
入谷へ行き着いたのは
午過
(
ひるす
)
ぎ、役人は歸つてしまつて、三輪の萬七とその子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉が、
弔
(
とむら
)
ひ客を睨め廻すやうに入口の一と間に陣取つて居りました。
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お願ひだ、親分、お粂を助けてやつて下さい、今日中に
口書
(
くちが
)
きを取つて、八丁堀へ送ると、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉の野郎があつしの前でフヽンと鼻を鳴らしましたよ」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉を始め多勢の家の子郎黨を引きつれて扇屋の寮の内外を固め、重大事と聽いて驅けつけて來た、日頃扇屋出入りの有象無象は言ふまでもなく
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ね、親分、相好ぐらゐは崩したくなりますよ。三輪の親分が
風邪
(
かぜ
)
を引いて寢込んだのはいゝが、繩張り内に起つたことの
捌
(
さば
)
きがつかなくなつて、お
神樂
(
かぐら
)
の野郎が泣きを
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
深刻になり行く騷ぎの中へ、ガラツ八を從へた錢形平次と、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉を從へた
三輪
(
みのわ
)
の萬七と、何と言ふことか、裏と表から、一緒に清川の敷居を
跨
(
また
)
いだのでした。
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あつしが親分を迎ひ行つてゐる間に、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉が來て、散々かき廻して行つたさうですよ」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三輪の萬七とその子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉、朝つから調べ疲れて、見當も付かずに居るところへ八五郎を迎へて、苦々しいとは思ひながらも、何となくホツとした樣子です。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
主人次郎右衞門や奉公人達の立ち騷ぐ中を、三輪の萬七とお
神樂
(
かぐら
)
の清吉が、得々としてお秀を縛つて行くのを、どうしても
阻
(
こば
)
みやうがなかつたのです。その時後ろから
銭形平次捕物控:116 女の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
萬七は夢中になつて飛び出すと、往來の方に見張つてゐる子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉に聲を掛けました。
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その間に、丁度花火の人混みを見廻つてゐた
三輪
(
みのわ
)
の萬七と、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉が乘込んで來ました。
銭形平次捕物控:125 青い帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ニヤリニヤリと近づいたのは、萬七の子分で、ガラツ八と張り合つてゐるお
神樂
(
かぐら
)
の清吉でした。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何處から飛出したか、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉、お杉の後に廻つて、その背を十手でピシリと叩きます。
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お樂は恐る/\
樽
(
たる
)
の呑口を
捻
(
ひね
)
つて、地酒といつても自慢のを一本、
銅壺
(
どうこ
)
へ投り込んで、早速の
燗
(
かん
)
をすると、盆へ
猪口
(
ちよく
)
を添へて、
白痴
(
こけ
)
がお
神樂
(
かぐら
)
の眞似をする恰好で持つて出ます。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
手柄爭ひにばかり
沒頭
(
ぼつとう
)
してゐる中年者の御用聞
三輪
(
みのわ
)
の萬七とその子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉が、三河屋の伜敬太郎に腰繩を打つて、追つたてるやうに番所の方へ行くではありませんか。
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三輪の萬七の子分、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉が、そんな事をいひながら、人を散らして居ります。
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
が、物事はそんなうまい具合には行かず、錢形平次の代りに、事毎に平次と手柄爭ひをする、強引
苛辣
(
からつ
)
な岡つ引、
三輪
(
みのわ
)
の萬七親分が、子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉と共に乘込んで來ました。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三輪の萬七親分が、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉をつれて來て、嫌がらせな調べを始めたんで、池田屋の旦那が、お願ひだから錢形の親分をつれて來てくれ。あの樣子ぢや三輪の親分は、店中の者を
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三輪の萬七は中年者の
太々
(
ふて/″\
)
しさをむき出しに、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉に
顎
(
あご
)
をしやくるのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三輪の萬七の子分、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉の苦り切つた顏とハタと逢つてしまつたのです。
銭形平次捕物控:116 女の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
油障子を開けると三輪の萬七が、銀張りの煙管を
脂下
(
やにさが
)
りに、ニヤリニヤリしてゐるのです。その後ろには萬七の子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉が、若い女を一人引据ゑて、
肩肘
(
かたひぢ
)
を張つてをります。
銭形平次捕物控:194 小便組貞女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
後ろからはお
神樂
(
かぐら
)
の清吉が、お茂お信二人の巡禮に繩を打つて引立てゝ居ります。
銭形平次捕物控:250 母娘巡礼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次のうなづくのを見て、三輪の萬七とお
神樂
(
かぐら
)
の清吉は歸つてしまひました。
銭形平次捕物控:188 お長屋碁会
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「飯田町の小料理屋で、月の家の女房お鐵。それから
神樂
(
かぐら
)
坂の茶屋女でお萬」
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「千兩の褒美が怖いわけぢやあるめえ、お
神樂
(
かぐら
)
の兄哥が見て笑つて居るぞ」
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
庫裡
(
くり
)
へ駈け込んで住職を引つ張り出すと、澁るのを無理に
口説
(
くど
)
き落して、お
神樂
(
かぐら
)
の清吉を寺社奉行役宅まで走らせました。新墓を掘り返す權力などは、寺も、遺族も、町方も持つては居ません。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
後ろから顏を出したのは、何うして
嗅
(
か
)
ぎ付けたか、三輪の萬七とお
神樂
(
かぐら
)
の清吉。お品は『しまつた』と思ひましたが、今更病中の父親を連れて來るわけにも行かず、一人で氣を
揉
(
も
)
んで居ります。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お
神樂
(
かぐら
)
の清吉の野郎が、
百足屋
(
むかでや
)
殺しの
下手人
(
げしゆにん
)
を擧げて行きましたよ」
銭形平次捕物控:170 百足屋殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
中年男の
三輪
(
みのわ
)
の萬七、續いてその子分のお
神樂
(
かぐら
)
の
清吉
(
せいきち
)
、そして二三人の子分に守られて、繩付が二人、その一人は寶掘りの
勸進元
(
くわんじんもと
)
で、よくない金儲けばかりやりたがる山の宿の喜三郎で、後の一人は
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何んにも嗅ぎ出したわけぢやないよ。不思議な手紙に
誘
(
さそ
)
はれて來たんだが——現に此處に何が起つたかも知らずに來て、お
神樂
(
かぐら
)
の
兄哥
(
あにい
)
に、志賀屋の伜伊三郎とやらがどうかしたと始めて聽いた始末さ」
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は喜三郎の繩尻を持つて居るお
神樂
(
かぐら
)
の清吉に
訊
(
たづ
)
ねました。
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
神樂
(
かぐら
)
の清吉その他、
夥
(
おびたゞ
)
しい子分をつれて乘込み
銭形平次捕物控:188 お長屋碁会
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
神樂
(
かぐら
)
の清吉は横合から
嘴
(
くちばし
)
を入れました。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
樂
部首:⽊
15画
“神樂”で始まる語句
神樂坂
神樂坂上
神樂坂下
神樂堂
神樂月
神樂囃子