“潮垂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しおた60.0%
しほた40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
番屋へ行ってみると、お半はすっかり潮垂しおたれて、運命を待つ姿でした。その側で口書きを取っているのは、得意満面の三輪の万七、お神楽かぐらの清吉。
丁度一週間ほどおとないも訪われもしないで或る夕方と尋ねると、いつでもきまって飛付く犬がいないので、どうした犬はとくと、潮垂しおたれ返った元気のない声で
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
番屋へ行つて見ると、お半はすつかり潮垂しほたれて、運命を待つ姿でした。その側で口書きを取つて居るのは、得意滿面の三輪の萬七、お神樂かぐらの清吉。
女客と言ふのは、二十四、五の中年増、眉のあとも青々とした、凄いほどの美人ですが、小辨慶こべんけいの單衣はひどく潮垂しほたれて世帶くづしの繻子しゆすの帶にも少しばかり山が入つて居ります。