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かいじやう
すべて、
海上の
規則では、
船の
出港の十
分乃至十五
分前に、
船中を
布れ
廻る
銅鑼の
響の
聽ゆると
共に
本船を
立去らねばならぬのである。
前にして遠く
房總の山々を
望み南は
羽田の
岬海上に
突出し北は
芝浦より淺草の
堂塔迄遙かに見渡し凡そ
妓樓の
在地にして此
絶景を
蓋し
薄弱なる
人間は、
如何なる
場合にも
多くは
己を
恃む
能はざるものなるが、
其の
最も
不安心と
感ずるは
海上ならむ。
何を
見たもありません、
本船左舷後方の
海上に
當つて
星火榴彈に
一次一發の
火箭、それが
難破船の
信號である
位を
知りませんか。
仕たく思ふなり
太儀ながら天氣を
見定め遠く
江戸廻りして
貰たしといふ杢右衞門は
頭をかき是迄の
海上の
深淺は
能存じたれば
水差も入らざりしが是から江戸への
海上は
當所にて水差を
當番水夫からは
何等の
報告の
無い
内は
决して信じません。
况んや
此樣平穩な
海上に
難破船などのあらう
筈は
無い、
無※なツ。
ぞなしにける
抑々此廣島は大坂より
海上百里餘にて
當所嚴島大明神と申は
推古天皇の五年に
出現ましませし神なり
社領千石あり毎月六日十六日
祭禮なり其外三
女神の傳あり
七濱七夷等を