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うえきばち
ふりがな文庫
“
植木鉢
(
うえきばち
)” の例文
四人の雑役夫が
植木鉢
(
うえきばち
)
をかかえて来た時に、花好きな老看守はそっちの方へ行ってしまい、ついに絶好のその機会が来たと思われた。
癩
(新字新仮名)
/
島木健作
(著)
もしそうしなかったら、それこそ
植木鉢
(
うえきばち
)
にはえたちいさな草を引っこ抜くように、おまえたちの首を、引っこ抜いてしまうぞ。
猫吉親方:またの名 長ぐつをはいた猫
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
そこには、このお
父
(
とう
)
さんの
大事
(
だいじ
)
になされているゆずの
植木鉢
(
うえきばち
)
が、
置
(
お
)
いてあって、しかもたった一つ
大
(
おお
)
きい
実
(
み
)
が、
枝
(
えだ
)
になっていたのであります。
ゆずの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まず映画に現われたのは一つの小さな
植木鉢
(
うえきばち
)
であった。そのまん中の土が妙に動くと思っていると、すうと二葉が出て来た。
春六題
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
この家には表と裏の
塀際
(
へいぎわ
)
に
植木鉢
(
うえきばち
)
が置けるくらいな空地が取ってあるだけで、庭と呼べるようなものは附いていない。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
敷き布のことと、屋根裏から
植木鉢
(
うえきばち
)
を一つ往来に落としたというだけで、百フランの罰金を
政府
(
おかみ
)
から取られたんですよ。あまりひどいではありませんか。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
縁側には、七輪や、
馬穴
(
バケツ
)
や、ゆきひらや、
鮑
(
あわび
)
の
植木鉢
(
うえきばち
)
や、
座敷
(
ざしき
)
は六
畳
(
じょう
)
で、押入れもなければ
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
もない。これが私達三人の落ちついた二階借りの部屋の風景である。
風琴と魚の町
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
そこには少し引っ込んだ所に、不断は
植木鉢
(
うえきばち
)
や
箒
(
ほうき
)
でも入れてありそうな、小さい物置があった。
百物語
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
夫人は立ちながら、それを
止
(
と
)
めた。そうして彼女を案内した看護婦の両手に、抱えるようにして持たせた
植木鉢
(
うえきばち
)
をちょっとふり返って見て、「どこへ置きましょう」と相談するように
訊
(
き
)
いた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
植木鉢
(
うえきばち
)
をいじる人は
花鋏
(
はなばさみ
)
の人よりもはるかに人情がある。
茶の本:04 茶の本
(新字新仮名)
/
岡倉天心
、
岡倉覚三
(著)
「おじいさまは、
起
(
お
)
きていらっしゃるのだろうか。」と、
正二
(
しょうじ
)
は
耳
(
みみ
)
をすましていると、たなの
上
(
うえ
)
の
植木鉢
(
うえきばち
)
を
下
(
お
)
ろして、
家
(
いえ
)
の
内
(
うち
)
へ
入
(
い
)
れているようすでした。
二百十日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小供の時から、こんなに教育されるから、いやにひねっこびた、
植木鉢
(
うえきばち
)
の
楓
(
かえで
)
みたような
小人
(
しょうじん
)
が出来るんだ。
無邪気
(
むじゃき
)
ならいっしょに笑ってもいいが、こりゃなんだ。小供の
癖
(
くせ
)
に
乙
(
おつ
)
に毒気を持ってる。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
正二
(
しょうじ
)
は、
勝手
(
かって
)
もとへいって、
長
(
なが
)
い
物干
(
ものほ
)
しざおを
取
(
と
)
って、
裏
(
うら
)
の
方
(
ほう
)
へまわりました。
庭
(
にわ
)
には
日
(
ひ
)
ごろから、おじいさんの
大事
(
だいじ
)
にしている
植木鉢
(
うえきばち
)
が、たなの
上
(
うえ
)
に
並
(
なら
)
べてありました。
二百十日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「この
植木鉢
(
うえきばち
)
も、
持
(
も
)
っていってくださいませんか。」と、おかみさんらしい
人
(
ひと
)
がいいました。
おじいさんが捨てたら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、おじいさんの
大事
(
だいじ
)
にしている
植木鉢
(
うえきばち
)
などに一
度
(
ど
)
だってさわったことはありません
すずめの巣
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正二
(
しょうじ
)
は、
寝
(
ね
)
ながら、いろいろあった
植木鉢
(
うえきばち
)
のことなど
考
(
かんが
)
えました。「
梅
(
うめ
)
か、それとも
松
(
まつ
)
かな。」そんなことを
空想
(
くうそう
)
しているうちに、いつかまたぐっすりと
眠入
(
ねい
)
ってしまいました。
二百十日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
父
(
とう
)
さんの、
大事
(
だいじ
)
になさっている
植木鉢
(
うえきばち
)
のゆずが、
今年
(
ことし
)
も
大
(
おお
)
きな
実
(
み
)
を二つつけました。
ゆずの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あいつが、
植木鉢
(
うえきばち
)
に
小便
(
しょうべん
)
をかけたし、いつかくつが
片方
(
かたほう
)
失
(
な
)
くなったのも、きっとあいつがどこかへくわえていったのだ。」と、
叔父
(
おじ
)
は、
答
(
こた
)
えたが、なんの
理由
(
りゆう
)
もつけずにいじめるのは
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“植木鉢”の解説
植木鉢(うえきばち、en: flowerpot)とは、植物を植えるための鉢・容器の総称である。
(出典:Wikipedia)
植
常用漢字
小3
部首:⽊
12画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
鉢
常用漢字
中学
部首:⾦
13画
“植木”で始まる語句
植木屋
植木
植木店
植木台
植木鋏
植木溜
植木坂
植木室
植木師
植木棚