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擔
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にな
ふりがな文庫
“
擔
(
にな
)” の例文
新字:
担
而
(
しか
)
もジリリと心にかぶさつてくる生
活
(
くわつ
)
問題
(
もんだい
)
の重
壓
(
あつ
)
を一方に
擔
(
にな
)
ひながら、
寧
(
むし
)
ろより
悲壯
(
ひそう
)
な
戰
(
たゝか
)
ひを
戰
(
たゝか
)
つてゐると見られぬ事はない。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
數多
(
あまた
)
の人に
優
(
まさ
)
りて、君の
御覺
(
おんおぼえ
)
殊に
愛
(
めで
)
たく、一族の
譽
(
ほまれ
)
を雙の肩に
擔
(
にな
)
うて、家には其子を杖なる年老いたる
親御
(
おやご
)
もありと聞く。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
今
(
いま
)
、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
成敗
(
せいばい
)
を
一身
(
いつしん
)
に
擔
(
にな
)
へる
貴下
(
きか
)
の
身命
(
しんめい
)
は、
吾等
(
われら
)
の
身命
(
しんめい
)
に
比
(
ひ
)
して、
幾十倍
(
いくじふばい
)
日本帝國
(
につぽんていこく
)
の
爲
(
ため
)
に
愛惜
(
あいせき
)
すべきものなり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
此の相續人になツた資格の
裏
(
うら
)
には、
種馬
(
たねうま
)
といふ
義務
(
ぎむ
)
が
擔
(
にな
)
はせられてゐた。それで彼が甘三四と]なると、もう其の
候補者
(
こうほじや
)
まで
作
(
こしら
)
へて、結婚を
迫
(
せ
)
まられた。無論周三は、此の要求を峻拒した。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
利安等は四十八歳になつた孝高の妻
櫛橋氏
(
くしばしうぢ
)
と、十六歳になつた長政の妻保科氏とを俵にくるんで、しかかごと云ふものに入れ、浴室の壁の下を
穿
(
うが
)
つて持ち出し、商人に粧つた友信に
擔
(
にな
)
はせて
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
時頼が六尺の體によくも
擔
(
にな
)
ひしと自らすら駭く計りなる積り/\し
憂事
(
うきこと
)
の數、我ならで外に知る人もなく、只〻戀の奴よ、心弱き者よと
世上
(
せじやう
)
の人に歌はれん殘念さ
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
ふと
眼
(
まなこ
)
に
入
(
い
)
つたのは、
今
(
いま
)
、
此
(
この
)
船
(
ふね
)
の
責任
(
せきにん
)
を
双肩
(
さうけん
)
に
擔
(
にな
)
へる
船長
(
せんちやう
)
が、
卑劣
(
ひれつ
)
にも
此時
(
このとき
)
、
舷燈
(
げんとう
)
の
光
(
ひかり
)
朦朧
(
もうろう
)
たるほとりより、
天
(
てん
)
に
叫
(
さけ
)
び、
地
(
ち
)
に
泣
(
な
)
ける、
幾百
(
いくひやく
)
の
乘組人
(
のりくみにん
)
をば
此處
(
ここ
)
に
見捨
(
みす
)
てゝ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
女は戀人として男に苦痛を與へると同時に
歡樂
(
くわんらく
)
を與へるけれども、妻としては
所天
(
をつと
)
に
何等
(
なんら
)
の滿足も與へぬ、與へたとしても
其
(
それ
)
は交換的で、
而
(
しか
)
も重い責任を
擔
(
にな
)
はせられやうといふものだから
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
同じ哀れを身に
擔
(
にな
)
うて、そを語らふ折もなく、世を隔て樣を異にして此の悲しむべき對面あらんとは、そも又何の
業
(
ごふ
)
、何の報ありてぞ。我は世に救ひを得て、御身は
憂
(
う
)
きに心を
傷
(
やぶ
)
りぬ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
“擔(
担
)”の解説
担(たん dàn、本来は擔)は、中国の伝統的な質量の単位である。
1担は100斤と定義されているが、1斤の定義が国によって異なるため、1担の大きさもそれによって異なる。中国大陸の市制ではちょうど50 kg、香港では60.478982 kg、台湾の台制では日本の尺貫法に従い、ちょうど60 kgとなる。
(出典:Wikipedia)
擔
部首:⼿
16画
“擔”を含む語句
引擔
荷擔
負擔
加擔
擔荷
荷擔夫
擔任
擔當
分擔
加擔人
擔込
御幣擔
擔入
擔具
擔引
證擔