授業じゅぎょう)” の例文
授業じゅぎょうやす時間じかんに、廊下ろうかると、かべには少年工募集しょうねんこうぼしゅう工場こうじょうのビラがられていました。時勢じせいは、いまや少年群しょうねんぐん進出しんしゅつけているのでした。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
騎馬巡査きばじゅんさが町をねり歩いては、戸締とじまりをげんじゅうにするよう、家々によびかけた。小学校は午後三時には授業じゅぎょうをうち切って、児童じどう帰宅きたくさせた。
行かなくてもいいから学校ではあと授業じゅぎょうの時間に行く人を調しらべたり旅行の話をしたりしなければいいのだ。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
いのりに行く時間じかんたのだ——これをしなくちゃ授業じゅぎょうはじめるわけにゆかないのだから。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
授業じゅぎょうのうちあわせなどは、きのう小林先生との事務ひきつぎですんでいるので、もうことさら用事はないのだが、それにしてもあんまり、そっけなさすぎると、女先生は不平だったらしい。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
授業じゅぎょうわって、校門こうもんると、たがいにともだちとわかれて、かよは、一人ひとりさびしいみちあるいていました。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
 そして今日から授業じゅぎょうだ。測量そくりょうはたしかに面白おもしろい。地図を見るのも面白い。ぜんたいここらの田やはたけでほんとうの反別たんべつになっているところがないと武田たけだ先生がった。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
田舎いなかの大学で頭のさえない学生をあいてに心にそまない授業じゅぎょうをして、毎日をみじめにすごしてきたぼくが、これはどの成功せいこうをしようとは、だれも考えなかったろう。
男先生はオルガンの前から教壇きょうだんにきて、いつもの授業じゅぎょうのときのように、ひっちく竹のぼうの先で、一語一語をししめしながら、この歌の意味を説明しはじめた。まるで修身しゅうしんの時間のようだった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
それに鉛筆えんぴつ授業じゅぎょうがすんでからいくらさがしてももう見えなかったのです。どのつくえの足もとにもあのみじかいねずみいろのゴムのついた鉛筆はころがっていませんでした。
みじかい木ぺん (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そのうちに、はな時間じかんもなく、ベルがってお教室きょうしつはいり、授業じゅぎょうがはじまりました。
笑わなかった少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうち授業じゅぎょうのかねがなって慶助は教室に帰って来遠くからキッコをちらっとみましたが
みじかい木ぺん (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
もう、そろそろ授業じゅぎょうわって、退けかかるので、おきくは、ぼっちゃんがてくるのを学校がっこうぐちってっていました。かぜくたびにつめたいあめのしぶきが、彼女かのじょのほおにかかりました。
おきくと弟 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、囲炉裏いろりこして、鉄瓶てつびんをかけて、先生せんせいたちがいらしたら、おちゃをあげる用意よういをしました。そのうち、もう生徒せいとたちがやってきました。やがて、いつものごとく授業じゅぎょうはじまりました。
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
六年生なんか授業じゅぎょうのとき先生がかわるがわる教室へって行くよ
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)