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打交
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うちまじ
ふりがな文庫
“
打交
(
うちまじ
)” の例文
泣
(
な
)
く
聲
(
こゑ
)
、
喚
(
わめ
)
く
聲
(
こえ
)
、
哀
(
あはれ
)
に
救助
(
たすけ
)
を
求
(
もと
)
むる
聲
(
こゑ
)
は、
悽
(
すさ
)
まじき
怒濤
(
どとう
)
の
音
(
おと
)
と
打交
(
うちまじ
)
つて、
地獄
(
ぢごく
)
の
光景
(
ありさま
)
もかくやと
思
(
おも
)
はるゝばかり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
青山
(
あおやま
)
兵営の裏手より
千駄
(
せんだ
)
ヶ
谷
(
や
)
へ
下
(
くだ
)
る道のほとりにも
露草
(
つゆくさ
)
車前草
(
おおばこ
)
なぞと
打交
(
うちまじ
)
りて多く生ず。
採
(
と
)
り
来
(
きた
)
りてよく土を洗ひ茎もろともにほどよく
刻
(
きざ
)
みて
影干
(
かげぼし
)
にするなり。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
お
節
(
せつ
)
にや
拵
(
こしら
)
ふるに、このあたり
門
(
かど
)
を
流
(
なが
)
るゝ
小川
(
をがは
)
に
浸
(
ひた
)
して、
老若男女
(
らうにやくなんによ
)
打交
(
うちまじ
)
り、
手
(
て
)
に
手
(
て
)
に
之
(
これ
)
を
洗
(
あら
)
ふを
見
(
み
)
た。
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
催せしもあり又
男女
(
なんによ
)
打交
(
うちまじ
)
りて
踊
(
をど
)
るもあり
最
(
いと
)
賑
(
にぎは
)
しけれども金兵衞は
急
(
いそ
)
ぎの用なれば
却
(
かへつ
)
て之を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大都の商人
鄽
(
みせ
)
に長少
打交
(
うちまじ
)
り四、五人もあるべし。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
小庭
(
こには
)
を
隔
(
へだ
)
てた
奧座敷
(
おくざしき
)
で
男女
(
なんによ
)
打交
(
うちまじ
)
りのひそ/\
話
(
ばなし
)
、
本所
(
ほんじよ
)
も、あの
餘
(
あんま
)
り
奧
(
おく
)
の
方
(
はう
)
ぢやあ
私
(
わたし
)
厭
(
いや
)
アよ、と
若
(
わか
)
い
聲
(
こゑ
)
の
媚
(
なま
)
めかしさ。
旦那
(
だんな
)
業平橋
(
なりひらばし
)
の
邊
(
あたり
)
が
可
(
よ
)
うございますよ。おほゝ、と
老
(
ふ
)
けた
聲
(
こゑ
)
の
恐
(
おそろ
)
しさ。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
やや太く低いけれども極めて力のある
音頭取
(
おんどとり
)
の声と、それにつづいて大勢の中にもとりわけ一人二人思うさま
甲高
(
かんだか
)
な若い美しい声の
打交
(
うちまじ
)
った木遣の
唄
(
うた
)
は、折からの
穏
(
おだやか
)
な秋の日に対して
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀