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ゐどころ
ふりがな文庫
“
居處
(
ゐどころ
)” の例文
新字:
居処
いまだに
宿
(
やど
)
とても
定
(
さだ
)
まるまじく、
母
(
はゝ
)
は
此樣
(
こん
)
な
身
(
み
)
になつて
恥
(
はづ
)
かしい
紅白粉
(
べにおしろい
)
、よし
居處
(
ゐどころ
)
が
分
(
わか
)
つたとて
彼
(
あ
)
の
子
(
こ
)
は
逢
(
あ
)
ひに
來
(
き
)
ても
呉
(
く
)
れまじ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此
(
この
)
一舞踏
(
ひとをどり
)
が
濟
(
す
)
んだなら、
姫
(
ひめ
)
の
居處
(
ゐどころ
)
に
目
(
め
)
を
着
(
つ
)
け、
此
(
この
)
賤
(
いや
)
しい
手
(
て
)
を、
彼
(
あ
)
の
君
(
きみ
)
の
玉手
(
ぎょくしゅ
)
に
觸
(
ふ
)
れ、せめてもの
男冥利
(
をとこみゃうり
)
にせう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
餘
(
あま
)
り
遠
(
とほ
)
い
所
(
ところ
)
ではありませぬ。
人通
(
ひとどほ
)
りのない、
故道松並木
(
ふるみちまつなみき
)
の
五位鷺
(
ごゐさぎ
)
は、
人
(
ひと
)
の
居處
(
ゐどころ
)
から五
本目
(
ほんめ
)
の
枝
(
えだ
)
に
留
(
とま
)
ります、
道中
(
だうちう
)
定
(
さだま
)
り。……
其
(
そ
)
の
灯
(
ひ
)
の
消殘
(
きえのこ
)
りましたのは、お
前樣
(
まへさま
)
から、
上
(
うへ
)
へ五
本目
(
ほんめ
)
と
存
(
ぞん
)
じます。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
その
香箱
(
かうばこ
)
のなかには、
一個
(
ひとつ
)
ひとつ、なにやら子供心に、身にとつて大事な、手離しがたいものが入れてあつて、毎日蓋をあけると、無言に對話してゐた馴染ぶかい
品
(
もの
)
に、
居處
(
ゐどころ
)
を
明
(
あ
)
けさせたのだから
桑摘み
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
御兩親
(
ごりやうしん
)
がどれほどお
歎
(
なげ
)
きなさるかを
考
(
かんが
)
へて、
氣
(
き
)
を
取直
(
とりなほ
)
して
呉
(
く
)
れ、え、
宜
(
よ
)
いか、お
前
(
まへ
)
が
心
(
こゝろ
)
で
直
(
なほ
)
さうと
思
(
おも
)
へば
今日
(
けふ
)
の
今
(
いま
)
も
直
(
なほ
)
れるではないか、
醫者
(
いしや
)
にも
及
(
およ
)
ばぬ、
藥
(
くすり
)
にも
及
(
およ
)
ばぬ、
心
(
こゝろ
)
一
(
ひと
)
つ
居處
(
ゐどころ
)
をたしかにしてな
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
處
部首:⾌
11画
“居”で始まる語句
居
居候
居睡
居所
居士
居間
居室
居眠
居合
居堪